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【対談連載】ともに戦える「仲間」のつくり方
【第9回】 2013年5月20日
著者・コラム紹介バックナンバー
南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役]

行きすぎた目的志向が成長を阻害する
――ベンチャーらしい組織と仲間のあり方とは?
【nanapi代表 古川健介
×ビズリーチ代表 南壮一郎】(後編)

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起業の苦難や楽しさを「仲間づくり」の視点から赤裸々に描いた『ともに戦える「仲間」のつくり方』の著者、南壮一郎氏。今回は、ライフレシピ共有サイト「nanapi」を運営している古川健介氏との対談の前編をお届けします。ネットベンチャーを経営する2人が考える理想の組織と仲間とは?(構成:朝倉真弓)

働く人が主人公なチームとは?

 仲間との関係や組織の形は、どういうものが理想だと思いますか。

古川健介(ふるかわ・けんすけ)
1981年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。在学中、学生コミュニティ「ミルクカフェ」代表や、レンタル掲示板「したらば」を運営していた株式会社メディアクリップ代表取締役社長などを務める。2006年、株式会社リクルートに入社。事業開発室にて新規事業立ち上げを担当。2009年にリクルートを退社し、株式会社ロケットスタート代表取締役に。取締役CTOに和田修一を迎え、2名で本格始動。同年9月に、ライフレシピ共有サイト「nanapi」をリリース。その後、「nanapiワークス」や「nanapi Web」、「nanapi Biz」などのサービスをリリース。2012年に株式会社nanapiに商号変更

古川 自分のなかで、社長やリーダーは、プラットフォームをつくる人というイメージがあります。ですから、自分がつくった仕組みの上でみんなが楽しく仕事を進めるというのが一番の理想です。

 コミュニティサイトをやっていた当時、僕のことをまったく知らない人たちがコミュニティサイトという場に集まり、ユーザー同士が自発的にやりとりをして楽しんでいるのを見てきたのですが、それが理想の形です。

 会社の組織に置き換えてみると、社長が整えた環境のなかで、みんなが和気あいあいと仕事をしている状態ですね。

古川 最終的には、ほとんどの人が僕を知らなくても成り立つのが理想です。僕がいたときのリクルートが少し近い雰囲気を持っていて、社長の存在感が小さかったんですよ。社長の意志を押しつけられることはなく、働いている僕らが主人公でした。そこでは、「自分はこうしたい、だからこれをする」という意思が通ったんです。僕は一度もトップダウンで業務を命令されたことがなくて、自分の意志だけでやってきた気がします。今考えると、あの規模の組織がそういった雰囲気のなかで回っていたというのはすごいことだなって。

 僕もそこは共感します。理想論かもしれませんが、会社の仲間全員が少なからず経営者感覚を持ち、自分たちが出した利益を新しい事業に投資して回していくということが能動的にできたらいいと思っているんです。

仲間に関しては、僕は「one of them」だと思っていて。イメージとしては大きな輪です。輪がぐるぐる回っていて、ときには先頭を走っていることもあれば、誰かの後を追いかけていることもある。ここでは自分がリーダーシップを発揮しなければならないけれど、あっちでは誰かに任せてリーダーシップを発揮してもらう。社長の役割というのは、まさにさっき古川さんが言ってくれたとおり、みんながぐるぐる回れる環境をつくることなんでしょうね。

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南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役]

1999年、米・タフツ大学数量経済学部・国際関係学部の両学部を卒業後、モルガン・スタンレー証券に入社し、M&Aアドバイザリー業務に従事。その後、香港・PCCWグループの日本支社の立ち上げに参画。幼少期より興味があったスポーツビジネスに携わるべく、2004年、楽天イーグルスの創業メンバーとなる。チーム運営や各事業の立ち上げサポート後、GM補佐、ファン・エンターテイメント部長などを歴任し、初年度から黒字化成功に貢献。 2007年、株式会社ビズリーチを設立し、代表取締役に就任。日本初の個人課金型・転職サイト「ビズリーチ」を運営。2010年、プレミアム・アウトレットをイメージしたECサイト「LUXA(ルクサ)」を開始。2012年、ビズリーチのアジア版「RegionUP(リージョンアップ)」をオープン、2013年2月、IT・Webエンジニアのためのコラボレーションツール「codebreak;(コードブレイク)」をオープン。著書に『ともに戦える「仲間」のつくり方』『絶対ブレない「軸」のつくり方』(ともにダイヤモンド社)がある。

 


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