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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

成功したら“自分のおかげ”?
なぜ上司に花を持たせる部下がいなくなったのか

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第89回】 2013年5月20日
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 あなたの職場には、上司に「花を持たせる」ために頑張る部下はいますか?「花を持たせる」とは、成功や名誉をゆずること。例えば「私ではなく上司のおかげです」といった発言ができる人のことを指します。

 そんな人はもういなくなったかというと、そんなことはありません。よくスポーツ選手のインタビューで「監督やコーチのおかげ」と感謝の気持ちを述べる場面を見かけますよね。そういうコメントをする人は、むしろ以前より増えていると感じるくらいです。

 では、スポーツ界から身近な職場に目を移すとどうでしょうか。「花を持たせてくれる部下なんていない…」とガッカリする上司が増えているようです。なぜ、今は上司に花を持たせてくれるような部下がいなくなってしまったのでしょうか?今回は、その背景と理由を考えてみたいと思います。

35歳管理職が思わず嘆く
「上司を立てない部下」への不満

 「上司を立ててくれる部下は、絶滅してしまったのでしょうか?」

 こう嘆いているのは、広告代理店に勤務しているGさん(35歳)。場所は新橋の居酒屋で、時刻は10時過ぎ。仕事の打ち合わせが終わり、それから1杯だけ…の予定が、ビールに焼酎、日本酒まで注文。随分と深い飲みになってきています。

 一緒に飲んでいるのは、取引先である食品メーカーの宣伝部に勤務しているKさん(38歳)。世代が近いこともあり、時折、プライベートで遊びに行ったり、ときには仕事の悩みをお互いに相談する関係です。今日もGさんの元気が無いことを心配したKさんが声をかけて飲むことになりました。後述しますが、Gさんは最近管理職になって、損な役回りばかりが続くことに気が滅入っているようです。

 Kさんは、先ほどのGさんの嘆きに対して思わずうなずき、

 「むしろ上司が部下の顔色を窺わないと、パワハラだと訴えられることもある時代だから大変だよ。君はいつまで経っても気をつかわないといけない役回りのようだね」

 と、共感しました。ただ、実のところ、Gさんの気が滅入っている理由は、Kさんが想像しているものとは少し違っていました。

 そうはいっても夜も更けていたので、その違いが議論されることなく、お開きとなりました。Gさんから「いろいろ話を聞いてくれてありがとうございます」とお礼の言葉があり、2人は帰路につきました。

 さて、KさんはGさんの「気が滅入っている」理由は、部下に対して気を配らなければならないことだと感じたようですが、本当の理由は違うと書きました。果たして、何がGさんの気を滅入らせている本当の理由なのでしょうか?Gさんの最近の状況を取材していきましょう。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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