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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

報告しても怒られ、しなくても怒られ…困惑
上司の“報告してほしいこと”がわからない部下たち

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第58回】 2012年1月23日
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 上司の机の前で、業務報告をしようと部下たちが列をつくって待っている――。そんな光景が当たり前だった時代がありました。当時は、上司と部下が「報・連・相」(報告、連絡、相談)を通じて対話することによって、若手社員の育成にもつながっていたといえるでしょう。ところが、最近では残業があまりできない時代になったからか、はたまたメール文化が浸透したためか、報告にはあまり長い時間をかけられていないようです。

 時間がかけられないとはいえ、重要なことは部下から直接報告がほしいというのが上司の本音。一方で「だったら、何をどこまで報告したらいいのか明確にしてくれ」と、嘆きたくなるのが部下です。

 このように、時代の流れとお互いの立場の違いによって、報告に対するギャップが生まれている現在。そうしたギャップは、どのように解消していけばよいのでしょうか。今回は、報告にまつわる上司と部下のギャップ解消法を考えていきたいと思います。

「なぜ報告しなかった?」「いちいち報告するな!」
“気まぐれ上司”にあきれる部下

 「君から報告がないと、心配になる気持ちがわかるかな?」

 上司からこんな意地悪なお小言をもらっているのは、食品メーカーに勤務しているDさん(26歳)。営業に配属されて1年目ながら、新規の大型案件を決めてくる注目の存在です。そんなDさんにある日、「新商品の案内が遅い」とクレームが入りました。

 同じ部署内では取引額も比較的大きく、重要なお客様。そんなお客様が新商品の情報を同業他社から聞いたので、「大事にされてない!」と文句をつけてきたのです。ただ、その事実は先週の営業会議で報告済み。気になるのは、その後の対応です。

 「あのクレームは、どうなっているんだ?」

 Dさんが外回りから帰ってくるや否や、上司のSさん(36歳)が尋ねてきました。

 「『現場の担当者には案内済みです』と、新商品の案内は遅れていないことを説明に伺いました。すると、ご理解いただけたので一件落着しています」

 と、Dさんは経緯を回答。それで説明も済んだと思い、自分の席で仕事を始めようとしたところ、Sさんが机から立ち上がり、Dさんの傍までやってきました。そして、

 「それはまずいよ。何で経過の報告をくれないんだ」

 と、顔を赤らめて注意を始めました。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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