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エコカー大戦争!

「子どものクルマ」今昔物語
小中学生が運転できる「動力付き移動体」は必要か?

――超小型モビリティの可能性を探る旅⑥

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第151回】 2013年5月21日
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子どもが主役 !?
構想開始から約2年でやっと開催

 子どもたちがワクワク、ドキドキ。

 ハンドルを握る彼らの鼓動が、こちらにも伝わってくる。

 前日の雨模様とは打って変わり、カラっとした晴天。午前9時半の開場と同時に、場内は家族連れを中心に大盛況となった。

 2013年5月12日(日)、福島県産業振興センター・産業交流館「ビックパレット」(福島県郡山市)。トヨタの被災地支援「ココロハコブプロジェクト」の一環、「ドライブ王国2013 in 福島」の開催二日目だ。

 「ドライブ王国」自体は2007年12月からこれまで全国各地で7回行われ、総入場者数はのべ8万5000人。基本的には同イベントは、トヨタ本社が企画運営し、各地域でディーラーの販促を後押しするためのものだ。しかし今回の福島開催は、これまでと大きく違う。「クルマを売らんがため」ではなく、「クルマを通じて楽しんでほしい」という地元の気持ちが具現化しているのだ。

 「主催は弊社だけでなく、地元の販売関係企業のみなさん(福島トヨタ、福島トヨペット、トヨタカローラ福島、トヨタカローラいわき、ネッツトヨタ福島、ネッツトヨタノヴェルふくしま、ネッツトヨタ郡山、トヨタレンタリース福島、トヨタレンタリース新福島、トヨタ部品福島共販)とご一緒しています。

グランツーリスモでバーチャルなトヨタ「86」を操るこどもたち。順番待ちの長い列ができた Photo by Kenji Momota

 もともと、2011年東日本大震災後に、福島に元気になってもらいたいと思い、開催準備を進めてきました。ですが、(2012年は地元関連団体・企業の主催イベントが優先されるべきだと考え、2013年になり)、やっと実現しました。ドライブ王国としてはこれまでにない規模で、多種多様な催しを取り揃えました」(トヨタ自動車・流通企画部/地域・販売店室・地域グループ担当課長、直井和敏氏)。

 会場内に入って、まず目につくのは、子どもの数の多さだ。

 「トヨタGTチャレンジ」では、レースゲーム「グランツーリスモ」のバーチャル空間で「トヨタ86」を必死で操る子どもたち。

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桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


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