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「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!

「音楽」は、人を「洗脳」する!?

──音楽を政治利用したヒトラー

山元大輔 [監修] [東北大学大学院生命科学研究科教授/理学部生物学科教授]
【第12回】

人間は、脳あってこその存在。人の行動、思考、感情、性格にみられる違いの数々は、すべて脳が決めているのです。「心の個性」それはすなわち「脳の個性」。私たちが日常で何気なく行なっていることはもちろん、「なぜだろう?」と思っている行動の中にも「脳」が大きく絡んでいることがあります。「脳」を知ることは、あなたの中にある「なぜ?」を知ることにもなるのです。この連載では、脳のトリビアともいえる意外な脳の姿を紹介していきます。

ワーグナーの音楽で
国民を陶酔させたヒトラー

 クラシック音楽が好きな人は、それを聴くと心安らぎます。ディスコ音楽を好む人は、強烈なリズムに酔っていますが、それらの音楽は、聴覚野に快い刺激を与えてくれるからなのです。

 しかし、音楽の効果はそれだけではありません。

 たとえば、ワーグナーです。ワーグナーの音楽では、単調で力強いリズムが繰り返されます。それが聴く人の心を元気にするとともに、徐々に興奮の渦に巻き込まれていくような気分にさせます。彼の音楽には、興奮と陶酔をもたらす効果があるといわれています。

 そのため、ドイツのヒトラーはワーグナーの音楽を好み、そのリズムで国民を興奮させ、みずからの思想に取り込んでいったとされています。

 もちろん、ワーグナーが悪いというわけではありません。その曲の特性を知り尽くし、利用したヒトラーが巧みで計算高かったということなのです。

効果が期待される
音楽療法

 ワーグナーとヒトラーの関係とは逆に、音楽がさまざまな医療に貢献している事実もあります。

 大地震や事故で精神的な障害(PTSDなど)を受けた場合、たいていは言葉でカウンセリングを受けることになります。そのとき、カウンセラーが、障害を受けた人の話を聞きながら、傷を癒そうとします。

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山元大輔 [監修] [東北大学大学院生命科学研究科教授/理学部生物学科教授]

1954年東京都生まれ。東京農工大学農学部卒業後、同大学院農学研究科修士課程終了。理学博士(北海道大学)。ノースウエスタン大学医学部博士研究員、三菱化学生命科学研究所室長を経て、1999年から早稲田大学人間科学部教授。同大学理工学部教授を経て、現在、東北大学大学院生命科学研究科教授。同大学理学部生物学科教授。


「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!

人間は脳あってこその存在。行動、感情、性格の数々はすべて脳が決めています。「脳」を知ることは、あなたの中の「なぜ?」を知ること。当連載では、脳のトリビアともいえる、意外な脳の姿を紹介していきます。

「「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!」

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