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自動車各社、エンジン全開猛レースの行方(上)
円安効果だけではない“真の基礎体力”を解き明かす

ダイヤモンド・オンライン編集部
2013年7月11日
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増収増益の「エンジン全開」に!
自動車各社はなぜこれほど好調なのか

 日の丸自動車大躍進――。

 新聞各紙にこんな見出しが躍ったのは、自動車メーカー各社の前期決算(2013年3月期決算)が出そろった5月上旬のこと。自動車大手7社を見ると、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業(ホンダ)、スズキ、マツダ、三菱自動車工業、富士重工業の連結売上高が前年を上回り、本業の儲けを表わす営業利益も日産を除く6社で上回った。うち、スズキ、富士重工、三菱自動車は純利益で過去最高を達成している。

 リーマンショック以降、数々の苦難に見舞われた自動車業界。その逆風をはねのけ、復活の緒に就いていた各社が、いよいよ「エンジン全開」の状態に戻ったことが名実ともに示されたのである。部品メーカーなどを含めて関連産業の裾野が広い自動車業界の復活劇は、日本経済全体にとってポジティブなインパクトだ。

 主要3社の業績を見ると、トヨタ自動車の連結売上高は対前年比18.7%増の22兆641億円、営業利益は同271.4%増の1兆3208億円。ホンダの売上高は24.3%増の9兆8779億円、営業利益は135.5%増の5448億円となった。日産自動車は売上高が2.3%増の9兆6296億円に対し、営業利益は4.1%減の5235億円となったものの、最終利益は微増を維持した。

 なかでも目覚ましいのが、トヨタの躍進ぶりだ。同社の単独決算の営業損益が黒字化し、連結営業利益が1兆円台の大台を回復したのは、5年ぶりのこと。同じく、独VW(フォルクスワーゲン)を抜いて、営業利益ベースで自動車世界首位に返り咲いたのも5年ぶりである(前年は8位)。

 日本勢はなぜこれほど好調なのか。企業によって理由は異なるが、最大手グループを中心におおむね共通して言えることは以下の通りだ。

(1)東日本大震災やタイの大洪水による供給制約が消え、新車投入などで積極的にシェアを狙える体制に戻ったこと

(2)金融危機不安が残る欧州市場や尖閣問題の余波を被った中国では苦戦したものの、景気回復基調にある日本と北米、経済成長が著しい東南アジアなどの新興国で販売が好調だったこと

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