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バリバリ女子のポンコツおじさん改造講座

「女性管理職」は男性ばかりか女性自身も望まない?
政府の女性登用目標に立ち塞がる古くて厚い壁の正体

宮崎智之 [フリーライター]
【第8回】 2013年7月22日
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政府の女性登用目標に現実味はあるか?
バリ女への理解力が問われる男性社員

 「指導的地位に占める女性の割合を、2020年までに30%程度とする政府目標の達成に向けて、全上場企業において積極的に役員・管理職に女性を登用していただきたいと思います。まずは、役員に1人は女性を登用していただきたい」

 安倍首相が4月に経済界との意見交換会でこう発言し、「女性管理職問題」が注目を集めている。自民党は参議院選挙でも「2020年までに30%」を公約として掲げ、「女性の活躍」の推進を明確に打ち出した。

 確かに日本は、女性の管理職比率が国際的に見ると低い。内閣府が発表した『2013年版 男女共同参画白書』によると日本は11.1%で、比較した12ヵ国のうち韓国の9.4%に次いで2番目に低い水準となっている。

 フィリピンは52.7%、アメリカは43.0%、フランスは38.7%であることを考えると、圧倒的に女性の登用が進んでいないことがうかがえる。女性の力を経済活性化に生かすためにも、積極的に推進していくべきだろう。

 しかし、一部からは「数値目標だけ1人歩きするのは、いかがなものか」「女性だけを優遇する政策なのではないか」「男性への逆差別だ」などの批判があるほか、そもそも管理職を希望しない女性が多いことも指摘され、実現可能性について懐疑的な意見も出ている。

 特に、女性の管理職に馴染みが薄い中高年層の男性は、心理的な抵抗感があるかもしれない。場合によっては、年下の女性が自分の上司になる可能性もある。そのとき、うまくコミュニケーションがとれるか。まさに「バリバリ女子」への対応力が試されることになる。

 そこで今回は『男女共同参画白書』などを参考にしながら、なぜ女性の管理職が必要なのか、なぜ企業で登用が進まないのかについて考えていきたい。

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宮崎智之 [フリーライター]

フリーライター。1982年3月生まれ。地域紙記者を経て、編集プロダクション「プレスラボ」に勤務後、独立。男女問題や社会問題、インターネット、カルチャーなどについて執筆。
ツイッターは@miyazakid
 

 


バリバリ女子のポンコツおじさん改造講座

日本企業で元気な女性社員が増えているのに対して、男性社員は元気がなくなっていると言われて久しい。女性の社会進出が進む現在、ビジネスの第一線でバリバリ働く女性社員と年配の男性社員たちの「意識の差」は、埋めようもなく広がっている。そんなご時世で、「男性部下には思いっきり注意できるけど、女性には気が引けてしまう」「女性社員の本音がわからない」と苦手意識を持ち、悩んでいる男性も多いはずだ。今どきの女性たちは、男性に対してどんな不満と要望を持っているのか。

本連載では、「バリバリ女子」たちが時代遅れの「ポンコツおじさん」に向けるシビアな苦言、提言を赤裸々に紹介しながら、彼女たちから尊敬される「バリバリおじさん」になるにはどうしたらいいかを、ケース別に徹底指南していく。女性たちの厳しい声は、決してタダの罵詈雑言ではない。それは、おじさんたちへの期待の裏返しでもある。男性はバリバリ女子に臆するのではなく、彼女たちを「自己改造のための先生」と前向きに捉えるべきだろう。「ひょっとしておれのこと?」と不安な気持ちになったあなた、「気が付けば『ポンコツおじさん』と呼ばれていた!」なんてことにならないよう、一度彼女たちの声に真摯に耳を傾けてみたらどうだろうか。

「バリバリ女子のポンコツおじさん改造講座」

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