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逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―

其の46「論語」を読む。
男と女、特に夫婦は難しい。

江上 剛 [作家]
【第46回】 2013年7月23日
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 小柄な若い女性タレントYが、背の高い俳優と結婚して、デコボコ格差婚などともてはやされていたのもつかの間、夫の居ない間に、別の男を自宅のベッドに連れ込んでいたなどというので大きなスキャンダルになった。

 当人たちの間では、大きな問題だろうが、こっちはどうでもいいじゃないかと思ってしまう。問題なのは、可愛い妻、楽しく明るい夫婦などというイメージを創り上げ、それに商品価値をつけてしまったことだ。

 タレントは結婚すると、夫婦で売り出し、子どもができると家族で売り出す。良い夫、良い妻、明るく楽しい家庭を演じ続けなければならない。これは疲れるだろう。商品価値がなければ、何をしようと構わないのに、なまじ演技した夫婦関係で金を稼ごうとするから大失敗するのだ。

 Yのことはさておき、とかく男と女は難しい。それは夫婦になっても同じ。良い夫、良い妻に巡り合えるなんて、そうめったにあることじゃない。でもなんとかツギハギ、ゴマカシしながら寄り添っているのが、世の大方の夫婦の実態ではないだろうか。

 かくいう私だってツギハギ、ゴマカシしているうちになにが本当だか訳が分からなくなって33年も夫婦をやっている。

 まあ、こんなものだ。

孔子様も離婚経験者!?

 孔子は、どうも女や夫婦に関してたいしたことを言っていない。あれだけいろいろと人の道を説くのだから、男と女、夫婦愛などについて語ってもいいのに……。どうも結婚したけど、上手く行かなくて離婚したらしい。まあ、人間らしいと言えば、らしいけどね。

 「子曰はく、唯女子と小人とは養ひ難しとなす。之を近づくれば即ち不孫に、之を遠ざくれば即ち怨(うら)む。」(陽貨第十七)

 論語の中では、女性に関してはたったこれだけ。

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江上 剛 [作家]

えがみ ごう/1954年1月7日兵庫県生まれ。本名小畠晴喜(こはた はるき)。77年3月早稲田大学政経学部卒業。同年4月旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。高田馬場、築地などの支店長を歴任後、2003年3月同行退行。1997年に起きた第一勧銀総会屋利益供与事件では、広報部次長として混乱収拾に尽力する。『呪縛 金融腐蝕列島』(高杉良作・角川書店)の小説やそれを原作とする映画のモデルとなる。2002年『非情銀行』(新潮社)で作家デビュー。以後、作家に専念するも10年7月日本振興銀行の社長に就任し、本邦初のペイオフを適用される。


逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―

作家・江上剛氏は、その人生で2回も当局による強制捜査を経験した。その逆境にあって、心を支えくれたのが、「聖書」「論語」「孫子」などの古典の言葉である。ビジネス界に身を置けば、さまざまな逆風にされされることも多い。どんな逆境にあっても、明るく前向きに生きる江上剛氏が、柔術ならぬ“剛術”で古典を読み解き、勇気と元気の“素”を贈る。

「逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―」

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