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世界初をつくり続ける東大教授の「自分の壁」を越える授業
【第3回】 2013年7月31日
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生田幸士 [東京大学 先端科学技術研究センター、情報理工学研究科システム情報学専攻教授]

「1円玉はどんな形か?」
凡人・秀才がこれからを生き抜くためのヒントは
「非まじめ」にあり!

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 「あなたには、1円玉がどんな形に見えますか?」――常識的な社会人生活、仕事人生活を送っていると、知識や常識が邪魔をする「頭でっかちな秀才・凡人」になりがちなもの。「鉈タイプ・ナイフタイプ」という概念、スティーブ・ジョブズが本当は何がすごいのか、など、目からウロコの公開授業、第三回。

あなたは鉈タイプ?  ナイフタイプ?

 わたしはいつも「研究者には2つのタイプがある」と語っています。
 ひとつは、大きな鉈を手にした研究者です。未開のジャングルにひとり潜入し、道なき道をガンガン切り拓いていくタイプですね。手にしている道具は大きな鉈一本ですから、細かな作業はできません。この人に課せられた役割は、多少荒削りでもいいから道を拓いていくことです。

 もうひとつのタイプは、ナイフを手にした研究者です。先駆者が鉈によって切り拓いた道に入り、乱雑な道をナイフできれいに整えていく。鉈のように大きな枝を切り倒すことはできませんが、道を整えていくには欠かせない人たちです。

 ひょっとすると、仕事でも同じような役割があるのかもしれません。「ここにビジネスチャンスがある!」と察知して、持ち前の行動力で新規の顧客を開拓していく人。そして上司や先輩が開拓した顧客に対して、細かいフォローをしてより深い関係を築いていく人。どちらが欠けても、仕事は成立しないでしょう。

 わたしの見たところ、いまの日本には後者のような、ナイフの使い方に長けた器用な人材は大勢います。しかし、鉈を手にして道を切り拓くタイプの大胆な人材が圧倒的に欠けている。比率として、10人のうち9人はナイフでもかまいません。でも1人くらい、せめて全体の1割くらいは、鉈の使える人材が必要なのです。

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生田幸士 [東京大学 先端科学技術研究センター、情報理工学研究科システム情報学専攻教授]

 

1953年大阪生まれ。大阪府立住吉高等学校卒。大阪大学にて金属材料工学科と生物工学科を卒業後、修士課程を経て、東京工業大学大学院制御工学専攻博士課程修了。工学博士、カリフォルニア大学研究員、東京大学専任講師、九州工業大学助教授、名古屋大学教授を経て2010年4月より東京大学教授。 医用マイクロマシン、医用ロボットの世界的先駆者。2010年紫綬褒章受章。文部科学大臣賞(研究功績者)、米国ラボラトリオートメーション学会功績賞、市村学術賞、グッドデザイン賞、ロボット学会論文賞など、受賞30件以上。IEEE主催マイクロマシン国際会議(MEMS’94)大会長。 新原理・新概念にこだわり、世界初の研究を次々につくり出している。また、助教授時代から『バカゼミ』『卵落とし大会』『カレーの日』など様々なイベントを開催し、凝り固まった日本の若者の頭をとことん柔らかくし、独創性を伸ばす創造性教育にも尽力。高校などへの出前授業も多数。NHK『爆笑問題のニッポンの教養』『ようこそ先輩』『ETV特集』、TBS『夢の扉』などテレビ出演も多々あり。趣味はウォルト・ディズニーの研究。

 


世界初をつくり続ける東大教授の「自分の壁」を越える授業

なぜ、多くの人は「そこそこ」で終わってしまい、「その他大勢」に埋もれてしまうのでしょうか? 実は、今いるところから突き抜け、自分だけの結果を出すには<考え方のコツ>があったのです。では、人とは違う結果を出してきた人は何をしてきたのでしょうか? その答えとなる思考の技術を、「世界初」の研究をつくり出し続け、東大生をバカにする授業=「バカゼミ」を手がける東大名物教授の著者が初めて語る!

「世界初をつくり続ける東大教授の「自分の壁」を越える授業」

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