ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
あたらしい働き方
【第15回】 2013年10月18日
著者・コラム紹介バックナンバー
本田直之 [レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO]

「優秀な人材だけの、とんでもなく成長できる会社」をつくりたかった
【企業インタビュー:ワークスアプリケーションズ編】

1
nextpage

クリティカルな頭脳労働に徹底的にこだわって、急激に成長を遂げた会社が1996年に設立されたソフトウェア会社のワークスアプリケーションズです。当初の公言通り5年で株式を上場、現在はMBOによって非上場化の道を選択しています。代表取締役最高経営責任者の牧野正幸氏にお話を伺いました。(写真・石郷友仁)

とにかく優秀な人材が
来てくれればいい

代表取締役最高経営責任者の牧野正幸氏(左)と筆者

本田 会社の方針は、優秀な人材しか採用しないこと。そして、人の成長に徹底的に投資することだそうですね。

牧野 世界的に有名なIT企業が、シリコンバレーのベンチャーと提携することになって、最初は驚いたんです。どうしてこんな聞いたこともない小さな会社と提携するのか、と。ところが、そのベンチャーは全員がとんでもなく優秀だった。そして欧米では優秀な学生ほど、ベンチャーに行きたがっていることがわかったんです。では、はたして日本に、そういう会社はあるかな、と思ったわけです。いい会社はたくさんあるかもしれない。でも、確実に自分が成長できて、優秀な人材だけが自由自在に仕事をしているような会社。ここに入って揉まれさえすれば、とんでもなく成長できる会社。そういう会社が日本には見あたらなかった。だから、作ることにしたんです。

本田徹底的に優秀な人材を集めれば、会社は成長する。それを実践し、社員が成長を自ら勝ち取る場としてのプラットフォームを作り上げたのですね。

牧野おかげさまで、Great Place to Workの「働きがいのある会社」ランキングの日本の調査では、5年連続ベスト4位に入りました。ただ、勘違いをされては困るのです。確かに社員は働きがいを感じていると思いますが、働きがいのある会社だと思って入ってくる人が増えると困ってしまう。調査に協力した一番の大きな理由は、社会からこの会社はいい会社だと思われたいということではなくて、社員がどう感じているかを社員にわかってもらいたかったからです。当社に適性がある人はすごく働きがいを感じると思いますが、そうじゃない人にとっては、働きづらい会社かもしれません。

本田会社に適性の合う優秀な人材を獲得するために、何かされているんですか?

牧野大学卒業後、社会人になり他社に行ったとしても期間内であれば”内定”が生きている「入社パス」。一度、退職しても戻って来られる「カムバックパス」。毎年4万人の応募がある大規模なインターンシップ「問題解決能力発掘プログラム」などの仕組みを作りました。

本田驚くような仕組みですね。優秀な人材獲得のための貪欲さ、そして投資には驚かされます。

牧野他の会社を経て当社の入社パスを行使する人も、少なくありません。3年後には、かなりの“入社パス”取得者が当社に入ってきていますね。とにかく優秀な人材が来てくれればいい。インターンシップは日当が出ますが、極言すれば、はじめは日当目当てです、でもかまわないですよ。私たちとしては、とにかく優秀かどうかを、徹底的に見極めたいんです。

 IT企業でこれだけ優秀な人材にこだわっている会社は他にはない、と牧野氏は断言します。頭脳労働にこだわった、こういう会社もあるのです。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
自分の時間を取り戻そう

自分の時間を取り戻そう

ちきりん 著

定価(税込):本体1,500円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
生産性は、論理的思考と同じように、単なるスキルに止まらず価値観や判断軸ともなる重要なもの。しかし日本のホワイトカラー業務では無視され続け、それが意味のない長時間労働と日本経済低迷の一因となっています。そうした状況を打開するため、超人気ブロガーが生産性の重要性と上げ方を多数の事例とともに解説します。

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR


本田直之 [レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO]

シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締 役としてJASDAQ上場に導く。 現在は、日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う。日本ファイナンシャルアカデミー取締役、コーポレート・アドバイザーズ取締役、米 国Global Vision Technology社取締役、Aloha Table取締役、コポンノープ取締役、エポック取締役などを兼務。東京、ハワイに拠点を構え、年の半分をハワイで生活する デュアルライフをおくっている。著書に、レバレッジシリーズをはじめ、『あたらしい働き方』『Less is More』(ダイヤ モ ン ド 社 )『 ノ マ ド ラ イ フ 』( 朝 日 新 聞 出 版 )『 パ ー ソ ナ ル ・ マ ー ケ テ ィ ン グ 』( デ ィ スカヴァー・トゥエンティワン)などがあり、著書累計250万部を突破し、韓国、台湾、 中国で翻訳版も発売されている。著者のプロデュースも行っており、50万部を突破した『伝え方が 9 割』『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』をはじめ合計150万部を突破しいずれもベストセラーとなっている。講演活動は国内だけでなく、アメリカ、オーストラリア、カナダ、中国、シンガポール、韓国、香港、台湾など海外でも行っており、学生向けには早稲田、慶応、明治、 一橋、筑波、立教、法政、上智など様々な大学で講演を行っている。サンダーバード国際経営大学院経営学修士(MBA)、明治大学商学部産業経営学科卒、(社)日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー、アカデミーデュヴァン講師、明治大学・上智大学 非常勤講師

 


あたらしい働き方

「あたらしい働き方がどんどん出てくる今、なぜまだ昔の基準のまま会社を選ぶのか」著者が、アメリカではパタゴニア、ザッポス、エバーノート、IDEO、スタンフォード大学d.Shcool、日本ではカヤック、スタートトゥデイ、チームラボ、Plan ・do・see、ワークスアプリケーションズ、などの、先進企業を取材し、いままさに世界で生まれつつある「古い価値観や常識に縛られないあたらしい働き方」は何なのかを、伝えていきます

「あたらしい働き方」

⇒バックナンバー一覧