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社会貢献でメシを食う。NEXT 竹井善昭

才色兼備はあたりまえ。ミスコンに新たな流れ 「社会貢献する ミス・キャンパス」がチャリティを変える!?

竹井善昭 [ソーシャルビジネス・プランナー&CSRコンサルタント/株式会社ソーシャルプランニング代表]
【第12回】 2010年1月19日
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 年初というのは、その1年を占うようなニュースが飛び込んでくるものだが、今年は特に大きなニュースが世界を駆け巡った。

 まず、ハイチの地震である。1月12日16時53分(現地時間)、ハイチの首都ポルトープランス近郊でM7.0の大地震が起こったのはご存じの通り。国民のおよそ3分の1にあたる300万人が被災したといわれ、ネット上ではさまざまな支援策がアナウンスされている。そして、皮肉にもこの惨事が、日本の寄付気運を高めている。

 日本では95年に阪神・淡路大震災が起こったが、この時、日本全国からボランティアが集まり、支援活動を行なった。これをキッカケに、ボランティア活動への関心が高まり、多くのNPOを生み出すことにもなった。95年がボランティア元年といわれる所以である。

 今回のハイチ地震では、日本に住む普通の人間ができることはNGOへの寄付くらいしかない。しかし、そのことがかえって、寄付に対する関心を高めているようだ。何かしたいけど寄付しかできない。だから寄付に関する関心が高まっている。Twitterなどでも、さまざまな寄付システムの情報が飛び交っているし、これまで寄付の話などしたこともないような知人からも寄付に関する情報が寄せられている。この状況を見ていると、後年、2010年が日本の寄付文化元年と言われるようになるかもしれない。

 参考までに寄付システムの一例を挙げよう。iTuneで手軽に寄付が出来る仕組みだ。めちゃくちゃ簡単。寄付先は米国の赤十字社だ。

 さて、もう1つのビッグニュースは、マーケティングに関するものである。

 なんと、あのペプシがスーパーボウルのCMから撤退し、ソーシャル・マーケティングに注力するという。詳細はこちらの記事を参照して欲しいが、このご時勢に、社会貢献キャンペーンに2000万ドル(約18億円)もの予算を投じるという。おもしろいのは、このプログラムがコンテスト形式になっていて、ネット投票によって支援先が決定されるというもの。ソーシャル・マーケティングは、企業がNPOに寄付すればよいというものではなく、より多くの生活者を巻き込んでいくことが大切なので、その意味でも正しいマーケティングだといえる。

 なにより、ペプシという大量消費文明を象徴するような企業が、マス広告の王様であるスーパーボウルのCMを蹴って、社会貢献とネット・コミュニティという二重の意味で「ソーシャル」なマーケティングにシフトした。マーケティング界の市民革命である。時代の大きな変化を感じさせてくれる。

ソーシャル界に新種登場!
「社会貢献する ミス・キャンパス」

 さて、時代が変わるときには、さまざまな「新種」と呼べる人たちが現れるもので、当連載でも「借金してでも社会貢献したい若者」や「シリアスに社会貢献活動するギャルとギャル男」とか「一流企業を辞めて国際協力の世界に飛び込むキャリア女性」など、さまざまな新種の人たちを紹介してきた。今回、ご紹介するのは「社会貢献する ミス・キャンパス」である。

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竹井善昭 [ソーシャルビジネス・プランナー&CSRコンサルタント/株式会社ソーシャルプランニング代表]

マーケティング・コンサルタントとしてクルマ、家電、パソコン、飲料、食品などあらゆる業種のトップ企業にて商品開発、業態開発を行なう。近年は領域を社会貢献に特化し、CSRコンサルタント、社会貢献ビジネスの開発プランナーとして活動。多くの企業にてCSR戦略、NGOのコミュニケーション戦略の構築を行なう。「日本を社会貢献でメシが食える社会にする」ことがミッションに、全国各地で講演活動を行なう。ソーシャル系ビジネスコンテストや各種財団の助成金などの審査員多数。また、「日本の女子力が世界を変える」をテーマに、世界の女性、少女をエンパワーメントするための団体「ガール・パワー(一般社団法人日本女子力推進事業団)」を、夫婦・家族問題評論家の池内ひろ美氏、日本キッズコーチング協会理事長の竹内エリカ氏らと共に設立。著書に『社会貢献でメシを食う。』『ジャパニーズスピリッツの開国力』(いずれもダイヤモンド社)がある。

株式会社ソーシャルプランニング
☆竹井氏ブログ 社会貢献でメシを食う〝REAL(リアル)〟
☆Twitterアカウント:takeiyoshiaki


社会貢献でメシを食う。NEXT 竹井善昭

CSRやコーズマーケティングをはじめ、「社会貢献」というテーマがポピュラーとなったいま、「社会貢献のセカンドウェーブ」が来ている。新たなサービスやプロジェクトのみならず、新たな主役たちも登場し始めた。当連載では話題の事例を取り上げながら、社会貢献的視点で世の中のトレンドを紹介していく。
*当連載は、人気連載『社会貢献を買う人たち』のリニューアル版として、2014年1月より連載名を変更しました。

「社会貢献でメシを食う。NEXT 竹井善昭」

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