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部下を伸ばすも、つぶすも言葉しだい
【第2回】 2013年10月1日
著者・コラム紹介バックナンバー
吉田幸弘

部下の話を上手に引き出す聞き方

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悪い報告を受けたら、まずは「ねぎらい」の言葉をかけよう

 あなたが、取引上で大きなミスをしてしまったとします。上司に報告したとき、次のように叱責を受けました。あなたは、部下としてどちらの言葉によい反応をしますか。

1.「大変だったな、報告ありがとう。詳しく聞かせてくれないか」
 2.「何やっているんだ!なんで、そうなったのか教えてくれよ」

 たいていの方は、1を選ぶのではないでしょうか。1は報告をしてきたことをねぎらっているのに対して、2は部下を問い詰める言い方をしていますね。

 1と2では、部下の反応は大きく変わります。伝わり方がまるで違ってきます。でも、実は言っているのは同じことなのです。2のような言い方をしている上司には、そのうち「報連相」は必要最低限しか上がってこなくなるでしょう。たとえ、上がってきたとしてもいい話ばかり……。

「報連相」は、上司にとって永遠のテーマです。「報連相」が上がってこない原因は、上司側にあることも少なくありません。
 勇気を持って悪い報告を上げてきたことに対して、「何やっているんだ!」と叱りつけられたり、「人として恥ずかしくないのか」と人格否定までされては、部下は悪い報告をしなくなってしまいます。
 そうすると大事なことが隠蔽されたり、上司に伝わってこなくなってしまいます。

 ただ、そうは言っても思い切り叱りつけたくなることもあるでしょう。でも、そんなときは、自分が若いころにしでかした失敗を思い出してみましょう。すると、悪い報告をするには勇気がいることを思い出し、自然に部下をねぎらえるようになるのではないでしょうか。

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    吉田幸弘

    リフレッシュコミュニケーションズ代表。上司向けコーチ・コミュニケーションデザイナー、人材育成コンサルタント。 1970年東京都生まれ。大学を卒業後、大手旅行代理店を経て学校法人、外資系専門商社、広告代理店の3社にて管理職を経験。外資系専門商社在籍時に「怒ってばかりの不器用なコミュニケーション」で、2度の降格人事を経験。その後、コミュニケーションを学び、劇的に営業成績を改善し、再びマネージャーに。再昇格後は「部下を認めて自発的に動かすマネジメント」により、離職率を10分の1とし、売上げも前年比20%増を続け、3年連続MVPに選ばれる。その後、コーチングなども学び、社外でもトレーナーとして活動する。クライアントの数が増えてきたため、2011年1月に独立。現在、経営者・中間管理職向けに、コーチングの手法を駆使し、人材育成、チームビルディング、売上げ改善法についてコンサルティング活動を行なっている。 「自分が変われば、どんな相手も変わる」がモットー。


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    「部下を伸ばすも、つぶすも言葉しだい」

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