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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

組織の文化が能力と仕事ぶりを決定する

上田惇生
【第27回】 2008年1月8日
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現代の経営
ダイヤモンド社刊 1800円(本体)

 2つの言葉が、あるべき組織の文化を要約する。その1つが、鉄鋼王アンドルー・カーネギーの墓銘――己れよりも優れたる者の助けを得る技を知る者ここに眠る、である。もう1つが身障者雇用キャンペーンのスローガン――重要なことはできないことではなくできること、である」(『現代の経営』)

 人を動機づけ、献身と力を引き出すもの、最善を尽くさせるものが、組織の文化である。

 優れた組織の文化は、仕事本位である。あくまでも人の強みに焦点を合わせる。一人ひとりの人間の卓越性を完全に発揮させる。卓越性を見出し、認め、助け、報いる。そして他の者の仕事に貢献するよう導く。

 優れた文化は、できないことではなく、できることに焦点を合わせる。それは、組織全体の能力と仕事ぶりの絶えざる向上をもたらす。昨日の優れた仕事を今日の当然の仕事に変え、組織は強化されていく。

 組織の文化とは仲よくやっていくことではない。大切なのは仲のよさではなく、仕事ぶりのよさである。

 ドラッカーは、仕事から得られる満足に基づかない人間関係は、人間関係として貧しいだけでなく、組織の文化としても貧しいという。人を成長させるどころか萎縮させるという。

 「優れた組織の文化が存在することによって、投入した労力の総和を超える力が生み出される。そのとき力の創造が行われる」(『現代の経営』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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