もう一問、解いてみよう!

 では、練習してみましょう。会社の廊下で、部長と社長が次のような話をしたとします。

 部長「昨年度のA支社の売上は50億円でした。今年度は56億円になりそうです。また、昨年度のB支社の売上は32億円でしたが、今年は36億円です」
 社長「(瞬時に)B支社のほうが売上高増加率が高いのだな」
 部長「……??」
 社長「A支社は12%の売上増、B支社は12.5%の売上増だろう。君、これくらいすぐに計算できんのかね」
 部長「は、はい、申し訳ありません」

 この例で、A支社は売上を6億円伸ばし、B支社は売上を4億円伸ばしているのですから、一見A支社の方が売上を伸ばしているように感じます。しかし、割合で見れば、実は、B支社の方が売上を伸ばしていたことを、社長がズバッと指摘しています。

 A支社が、50億円から56億円に12%増になった、というのを教科書的な式で解くと次のようになります。

営業利益が何パーセント増えたのかを<br />瞬時に計算するテクニック

 この3つの式をもとに12%増になった、ということができます。でも、実際にこの計算を暗算でするとなると、「6÷50=0.12」の計算が大変そうですね。
 では、数字に強い人がどのように暗算するかと言うと、

営業利益が何パーセント増えたのかを<br />瞬時に計算するテクニック

 次に、B支社の32億円から36億円に12.5%増になった、というのを教科書的な式で解くと次のようになります。

営業利益が何パーセント増えたのかを<br />瞬時に計算するテクニック

 やはり、「4÷32=0.125」という小数計算を暗算で解くのが大変そうです。では、数字に強い人がどのように暗算するかというと、

営業利益が何パーセント増えたのかを<br />瞬時に計算するテクニック
営業利益が何パーセント増えたのかを<br />瞬時に計算するテクニック

は、先ほどの暗記リストの中にありました。