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三谷流構造的やわらか発想法

今を生きるためのスマホ節食6ヵ条
~プチネット断食のススメ[6]

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第70講】 2013年10月3日
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スマホが元凶
断食できないなら節食を

 プチネット断食シリーズの最後に「最低限これだけは」というプチプチネット断食について、書きましょう。まあ、断食(食べない)というより、節食(食べるのを少なくする)のレベルなのですが、やらないよりはずっとマシ、ということで。

 対象はスマートフォンです。従来の携帯電話(いわゆるガラケー)から、スマートフォンに乗り換えた経験を持つヒトにはわかると思いますが、スマートフォンは、ヒトの隙間時間や余白をすべて埋めてしまいます。それどころか隙間でないメインの時間にも侵食し、ヒトは家族の会話・恋人との一時(ひととき)・仲間との語らいをすべて、「スマートフォンを見ながら」する状態です。さらには、物理的にも情報的にもヒトの視界を狭め(第68講参照)、狭い狭い箱に閉じ込めてしまいます。

以下の6ヵ条は、「スマホが危険なことはわかってる! でも、スマホ断ちはどうしてもできないんだ!」と叫ぶ人たち向けの「スマホ節食」法です。

 一体どうやったらわれわれは、大切な人生の余白や、友や家族とのリアリティを、取り戻すことができるのでしょうか。

≪1≫ まず通知機能を全部止める

 まずやるべきは、「便利な通知機能」を全部止めることです。

 メールが来たよ、メッセージが来たよ、投稿があったよ、誰かがいいね!を押してくれたよ。思い切って、電話の着信通知以外はすべて、止めましょう(緊急地震速報などは別)。

 もちろん全部止めるのではなく、「3分類する」というようなやり方もあります。

≪分類1≫ 電話、メール(G/E/SMS)、LINEなどの通知はそのまま
≪分類2≫ Twitter、Facebook、RSSなどは設定で「サウンド」と
      「ロック中の画面に表示」のみをオフ
≪分類3≫ ゲームや天気・株価予報などは通知オフ

 しかし、これではおそらくほとんど意味がありません。多くの通知が≪分類1≫≪分類2≫から殺到するからです。≪分類1≫≪分類2≫にはコミュニケーション系のモノがずらりと並んでいます。メール、LINE、Twitter、Facebook……。

スマートフォンの各種通知機能は、ヒトの「コミュニケーション強迫症」を加速します。電話以外、止めましょう。自分が気になったときだけチェックすることで、日常生活上は十分です。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

「三谷流構造的やわらか発想法」

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