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組織の不調は社員を枯らす!職場の不快感に効く「メンタル・マネジメント」

真のグローバル人材になるにはローカル英語を学べ?
英会話教室では教えない「文化の壁」を乗り越える法

――処方箋㉙「○ングリッシュ」を学んで多文化性を身に付けよ

渡部 幹 [モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]
【第29回】 2013年10月2日
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真のグローバル人材を育成するには?
英語習得の考え方そのものが難しい

 筆者がビジネス現場の方々からお話をうかがうとき、最近よく相談されるのは「グローバル人材育成」についてである。

 グローバル化という言葉が頻繁に登場するようになって久しいが、日本企業がどれだけグローバル化できているかという点については、日本人ビジネスマンの目から見ても「まだまだ」という声が多い。

 では、グローバル化に対応できる人材の育成のためにはどうすればいいのか、という点については、実はあまりはっきりと議論されていないようだ。筆者が見たところ、その理由はまず第一に「英語」のハードルをクリアすることをあまりに重視しているため、それ以外の重要な点を見過ごしているからではないかと思われる。

 英語の習得は確かにグローバル化の第一歩であり、最も重要な側面であることは確かだ。しかし、本当のグローバル人材の育成はその後から始まるのだ。

 まず「英語習得」という考え方そのものが、実は非常に難しい。ビジネス英語というカテゴリはあるが、ビジネスといっても様々な側面がある。何をもって習得したかなど、誰にもわかるものではない。

 たとえば、一度でも直に外国人と会って英語で商談をしたことのある人ならば、日本の英会話スクールでやっているようなことがいかにムダかよくわかるだろう。

 英語の発音や言い回し、ロジックの展開などは、様々な国、文化、コミュニティによって違っている。日本の中で、日本的アクセント、日本人的ロジックの英語だけ聞いたり話したりしても、世界に出ると役に立たないことが多い。

 つまり、英語の基礎的な会話だけではなく、独特の発音、アクセント、言い回し、考え方の違いにまで慣れないとグローバルコミュニケーションは難しいのである。

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渡部 幹(わたべ・もとき)
[モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]

UCLA社会学研究科Ph.Dコース修了。北海道大学助手、京都大学助教、早稲田大学准教授を経て、現職。実験ゲームや進化シミュレーションを用いて制度・文化の生成と変容を社会心理学・大脳生理学分野の視点から研究しており、それらの研究を活かして企業組織にも様々な問題提起を行なう。現在はニューロビジネスという大脳生理学と経営学の融合プロジェクトのディレクターを務めている。代表的な著書に『不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか』(共著、講談社刊)。その他『ソフトローの基礎理論』(有斐閣刊)、『入門・政経経済学方法論』、『フリーライダー あなたの隣のただのり社員』 (共著、講談社)など多数。


組織の不調は社員を枯らす!職場の不快感に効く「メンタル・マネジメント」

職場で「不快感」を訴える社員が急増している。成果主義的な評価制度を導入する企業が増えたことにより、チームワークよりも自分の業績を重視する社員が増え、「ギスギス職場」が生まれているからだ。一方で、年功序列と終身雇用が崩壊しつつある職場では、職場の「世代間ギャップ」もかつてなく広がっている。こうした職場は結束やコミュニケーションを失い、社員の不快感は増していく。職場の不快感を取り除くには、制度的な「仕組み」を導入するだけでは不十分だ。部下1人1の「心」に効く、メンタル・マネジメントの方法論を上司が体系的に理解しておく必要がある。この連載では、日本の職場で起こりがちな「不快感」の臨床例を毎回わかりやすく紹介し、それを解決するメンタル・マネジメントの方法論を、社会心理学的な視点を織り交ぜながら、詳しく解説していく。

「組織の不調は社員を枯らす!職場の不快感に効く「メンタル・マネジメント」」

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