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データを武器にする
【第4回】 2013年11月13日
著者・コラム紹介バックナンバー
渡辺啓太

円グラフより棒グラフのほうが見やすい!?
意外と知らない、正しい「データの見せ方」

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バレーボールの世界大会「ワールドグランドチャンピオンズカップ2013」(グラチャン2013)が開幕、初戦のロシアに続き、13日(水)はアメリカとぶつかる火の鳥NIPPON。
緻密なデータ戦略で相手チームを翻弄する日本ですが、現場で動く選手たちに
「データの意味するところのもの」がしっかり伝わっていなければ意味がありません。そこで今回は「相手に伝わるデータの見せ方」について、教えてもらいました。

円グラフか棒グラフか
それが問題だ

 グラフの見せ方も、アナリストとして試行錯誤を重ねる中でいくつかの変遷を遂げています。
 2007年頃までは、敵チームのアタックの比率を示すのに「4割はこのくらい
ですよ」と割合を理解しやすいよう、円グラフ主体の資料作りをしていましたが、これには問題がありました。

 単に「どこに(アタック)を打ってきたか」だけでは、情報が足りません。

 そこで相手のサーブレシーブが「崩れた場合」と「崩れていない場合」に分けて、打ってきた場所を示すことで、対策を講じることに。

 そうなると、円グラフではかえって見にくくなります

書籍『データを武器にする』24ページより引用
拡大画像表示

 右の図を見るとわかりますが、棒グラフの方が「(相手が)どういう場合に、どこから打ってくるか」が一目瞭然です。

 つまり、同じデータを持っていても、表現によって伝わる情報が大きく変わる、いや変えることができるのです。

 そうなると、円グラフか棒グラフかという、グラフ表現の「種類の選び方」も重要になってきます。

 資料をカラフルにしたりグラフ化したりするのはあくまでも第一歩。グ
ラフにもいろんな種類があり、伝えたいことの中身によってどれを選ぶのか、目的に応じた使い分けが必要です。

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渡辺啓太(わたなべ・けいた) 

全日本女子バレーボールチーム情報戦略担当(チーフアナリスト)。 1983年、東京都生まれ。筑波大学人間総合科学研究科修了。専修大学バレーボール部時代に独学でアナリスト活動を開始。2004年に全日本女子バレーボールチームに初招集。2006年、日本バレーボール界初のナショナルチーム専属アナリストに抜擢され、全日本女子バレーボールチームの強化とアナリスト育成事業に貢献。2008年には日本選手団の最年少役員として北京五輪を経験する等、数多くの国際大会において日本の情報戦略活動を担う。 2009年からは眞鍋政義新監督のもと、引き続き全日本女子バレーボールチームのアナリストに就任。2010年には32年ぶりとなる世界選手権でのメダル獲得に貢献、2012年ロンドン五輪では28年ぶりとなる銅メダル獲得を果たした。日本オリンピック委員会強化スタッフ(情報)、日本バレーボール協会女子強化委員会主事、科学研究委員会情報戦略班員、専修大学非常勤講師。


データを武器にする

統計学やビッグデータの有用性が注目される今、実際にデータをどう現場で活かすべきか、多くのビジネスパーソンが悩みを抱えている。
この連載では、全日本女子バレーボールチームの情報戦略担当アナリストによる、勝つためのデータ活用法を紹介。時にはアナログな手法も使いながら、チームにデータを浸透させ、データを「武器化」して勝利をつかむ。その具体的アイデアを伝授。

「データを武器にする」

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