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田中秀征 政権ウォッチ

“小泉批判”は逆効果?小泉元首相の進撃は続く

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]
【第207回】 2013年11月7日
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 小泉純一郎元首相の脱原発発言が止まらない。それどころか、ますます演説のトーンが高まっている感じだ。独りになっても郵政民営化を諦めなかった人、時が経てば声が小さくなるとは考えにくい。それに批判や反論があるほど元気になるという稀有な性格だ。政治家として“借り”を最小にしてフリーハンドを維持してきた人だから誰の手にも負えないのである。

 今のところ彼の“倍返し”を恐れてか、正面から立ちはだかる人も組織もないが、それでも放置できなくて、このところ散発的に異論反論も出てきている。

 彼に対する批判・反論は、“主張内容”と“主張資格”の2つの方向から浴びせられている。

小泉元首相が主張する
「最終処分場なき原発依存」の無責任さ

 まず主張内容については、原発ゼロは「楽観的で無責任」、「代替案を示せ」、そして「現在の経済や生活をどうする」という周知のもの。目新しいものや説得力のあるものは聞かれない。

 これらの反論は小泉氏の「最終処分場もないのに原発に依存するほうがよほど無責任」の一声で一蹴されてしまう。

 ところで先般引用した(第204回参照)湯川秀樹博士は、昭和29年に次のように警告している。

 「原子力の脅威から人類が自己を守るという目的は、他のどの目的よりも上位におかれるべきではなかろうか」(『現代人の知恵』湯川秀樹自選集3)

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田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

1940年長野県生まれ。東京大学文学部、北海道大学法学部卒業。
83年、衆議院議員初当選。93年6月、新党さきがけ結成、代表代行。
細川政権発足時、首相特別補佐。第一次橋本内閣、経済企画庁長官。
現在、福山大学客員教授、「民権塾」塾長。


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かつて首相特別補佐として細川政権を支えた田中秀征が、期待と不安に溢れた現政権の動向を鋭く斬り込む週刊コラム。刻一刻と動く政局をウォッチしていく。

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