ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
田中秀征 政権ウォッチ

予算重点要望で「小沢主導」が鮮明に…
赤信号が点る鳩山政権の年明け

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]
【第16回】 2009年12月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 時事通信が12月11日から14日までに実施した世論調査で、鳩山由紀夫内閣の支持率が初めて40%台に下落した。11月に比べて7.6ポイント減の46.8%。そして不支持率は7.5ポイント増加して30.3%と30%台に上がった。

 “ハネムーン”といわれる政権発足100日間の節目を過ぎようとしているが、支持率上昇の目処は立たない。

 もしもこの調査が16日以後に実施されていたら、ひょっとすると30%台にまで急落していたかも知れない。

公約違反も飛び出した
「小沢版」予算基本方針

 12月16日、小沢一郎民主党幹事長は、多勢の副幹事長を引き連れて首相官邸に乗り込み、鳩山首相に来年度予算の重点要望を提出した。
 
 このことは多くの人に、民主党の政権運営に疑問を抱かせ、大きな反発も招いている。

(1)この要望は、総選挙での民主党の目玉政策に基本的な変更を迫るもの。特に「子ども手当て」の所得制限とガソリン税の暫定税率の維持は、その政策の妥当性はともかくとして明らかな公約違反である。

(2)この重要要望の決定過程がきわめて不透明であること。朝日新聞(18日付)の報道によると、子ども手当ての所得制限を求める陳情や、暫定税率の維持を求める陳情もなかったと副幹事長の1人は言っているという。実に不思議なことだ。小沢幹事長が独断で決めたか、あるいは陰で財務省に泣きつかれたか、それ以外に考えられない。

(3)民主党は、権力の二次元化を防ぐために、「政策は政府」として政策調査会も廃止した。それは幹事長が政策も仕切るということだったのか。自民党でも政調部会の議論は、今の民主党よりも活発で公開度も高かった。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

1940年長野県生まれ。東京大学文学部、北海道大学法学部卒業。
83年、衆議院議員初当選。93年6月、新党さきがけ結成、代表代行。
細川政権発足時、首相特別補佐。第一次橋本内閣、経済企画庁長官。
現在、福山大学客員教授、「民権塾」塾長。


田中秀征 政権ウォッチ

かつて首相特別補佐として細川政権を支えた田中秀征が、期待と不安に溢れた現政権の動向を鋭く斬り込む週刊コラム。刻一刻と動く政局をウォッチしていく。

「田中秀征 政権ウォッチ」

⇒バックナンバー一覧