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野口悠紀雄が探る デジタル「超」けもの道

ニューヨーク・タイムズの記事検索からビジネスのヒントを得る

野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]
【第29回】 2008年6月16日
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 前回前々回に続き、今回も「NYTの検索ページ」の有効な使い方を紹介しよう。

 下の【表1】は、「縦に並んだ各項目」と「横に並んでいる各項目」との「and検索」で得られるニューヨーク・タイムズの記事数(1981年以降[2008年6月12日時点])を示す。

 この作業の目的は、アメリカ人の gift(贈り物)に関する行動を明らかにすることである(※注1)。「贈り物」の際には、自分で使う場合に比べて、質への関心が高くなっていると考えられる。質がよければ、価格が多少高くても容認する場合が多いと思われる。したがって、「人々が、いつ、誰に、何を贈っているか」を明らかにすることは、どんなビジネスにおいても重要だ。それは、新しいビジネスモデルの構築にも重要なヒントを与えるだろう。

【表1】各項目との and検索で得られるNYTの記事数(1981~2008年6月12日時点)
【表1】各項目との and検索で得られるNYTの記事数(1981~2008年6月12日時点)

 この表でつぎのことが観察される。

(1)gift との and検索でヒットする記事数は、クリスマス(christmas)の場合が圧倒的に多い。それに続いて、誕生日(birthday)、結婚式(wedding)などがある。この結果から、アメリカ人が贈り物をするのは、クリスマスのときが圧倒的に多いと推測される。誕生日や結婚式の際は、その半分程度だ。

(2)家族間の贈り物、とくに親から子への贈り物が多いようだ。どの項目においても、children は girl friend より遥かに多い。つまり、「贈り物」は社交の道具というよりは、家族内の結びつきを強めるためのものと言える。

(3)card の数字よりは、gift の数字のほうがかなり多い。つまり、カードを送るよりは、モノを送る場合が多いように思われる。

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野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]

1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月より早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主な著書に『情報の経済理論』『財政危機の構造』『バブルの経済学』『「超」整理法』『金融緩和で日本は破綻する』『虚構のアベノミクス』『期待バブル崩壊』等、最新刊に『仮想通貨革命』がある。野口悠紀雄ホームページ

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