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金融危機で“デフォルト不安”噴出
「最も危ない新興国」はここだ!

2008年11月20日
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  「今はよいにしても、近い将来、商売が立ち行かなくなるかもしれない。この際、事業計画の見直しも視野に入れ始めたほうがよいのでは・・・」

 現在、欧州やアジアの新興国に進出している日系メーカーの多くは、不安を抱えているという。

 米リーマンショックに端を発する世界的な金融危機のあおりを受け、ついに新興国経済にも、暗雲が立ち込め始めたからだ。

 その現状は想像以上に深刻である。ただ単に、景気が悪化して消費が落ち込むだけではない。「最悪の場合、デフォルト(破綻)するのではないか」と言われる国さえ少なくないというから、穏やかではないのだ。

 たとえば、新興国に進出している日系メーカーの多くは、現地で安く製品を生産し、周辺諸国へ輸出するというビジネスモデルで成長して来た。周辺諸国との貿易においては、多くのメーカーが国内の銀行が発行する「信用状」を背景に、一種の手形取引を行なっている。

 だが、いくら高成長を続けて来たとはいえ、新興国の経済・金融システムには、依然不安要素が多いのも事実。そのため、「万一進出先の国がデフォルトでもすれば、金融機関の閉鎖や預金凍結などにより、ビジネスは一瞬で崩壊。運転資金さえ尽きてしまう恐れがある」(中堅メーカー関係者)といった不安は、小さくないのだ。

新興国経済の減速トレンドは
世界経済全体を不安に陥れる

 現在、世界的な金融危機の悪影響が、各国の実体経済にまで及びつつある。それを受け、IMF(国際通貨基金)は発表したばかりの「世界経済見通し」を11月に急遽改定し、各国の成長率予測を大幅に下方修正した。

 米国をはじめ、金融危機の震源地となった先進国は言うまでもないが、深刻なのは、これまで世界の成長を牽引してきた新興国経済までもが急減速すること。新興国全体の成長率は、2007年に達成した8.0%から、08年は6.6%、そして09年には5.1%へと落ち込む見込みだ。その影響により、07年に5%成長を実現した世界経済は、08年は3.7%、09年には2.2%まで失速すると見られている。

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