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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

なぜ若者は電話に出ずにメールで返事をするのか

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第106回】 2014年1月27日
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 ここ最近、仕事用のスマートフォン(スマホ)を支給する会社が増えてきました。例えば、電車の中でこれから向かう取引先の情報やサイトを大画面でチェックできる、社内から送られてきた案件の文書が読める……など、スマホには仕事上で便利な機能がたくさん備わっています。

 ただ、長年にわたって従来型の携帯電話を使うことに慣れた人の中には、この流れに対して違和感を持つ人もいるようです。そんな彼らの最も大きな違和感は、通話機能の優先度が下がってきたこと。急ぎのときには電話が一番と思っているにもかかわらず、スマホの普及によってその価値観が否定されつつあるのです。

 ちなみにあなたの職場にスマホへ電話を頻繁にかけてくる人がいたらどうしますか?しかも、同僚ではなく、上司だとしたら……。今回は、そんな通話機能に対する考え方のギャップについて考えてみましょう。

スマホでのメールチェック中に邪魔!?
移動中に電話をかけてくる上司にうんざり

 「えっ!取引先のS社が子会社を売却してしまったみたいだ。となると、一括で契約していたから、本社の購買と今後について打ち合わせの必要が出てきたぞ」

 こんなニュースに触れ、驚きながら電車での移動中にスマホを見ていたFさん。彼は事務機器関連の営業。スマホを触っていたからといって、決してゲームをしていたわけではありません。メールのチェックやニュースサイトの仕事関連の情報収集に勤しんでいました。ちなみに、このスマホは会社から支給されたもの。友人とラインをするなどのプライベートな用途に使うものも含めて、スマホは2台持ち。持ち運びに関しては、頭の痛いところです。

 すると、作業を遮るように電話がかかってきました。相手は同じ部署で仕事をするようになったばかりの上司のGさん(45歳)。大阪営業所で長年営業所のマネジメントをして、それなりの成果を出していた人物です。そんなGさん、上司と部下の関係は、直接話し合ってこそ築けるもの…と考えており、何かと事細かに連絡をしてきます。

 営業は定期的に社内システムに業務報告を入力することになっていますが、

 「昨日の訪問先で提案したときの様子を、もう少し詳しく教えてくれないか」

 とGさんは部下に対して補足を求めて声をかけてきます。長年のマネジメントスタイルとして染みついているのでしょうが、Fさんだけでなく、同じ部署の同僚はみんな「少々、しつこい」と、うんざりしている様子。しかし、部下たちの直行が続いて、2、3日会わないと、携帯を鳴らして、いろいろと状況確認を求めてきたりします。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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