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化粧品業界の流通革命を目指す
アイスタイル社長 吉松 徹郎

週刊ダイヤモンド編集部
【第18回】 2008年2月8日
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アイスタイル社長 吉松 徹郎
アイスタイル社長 吉松 徹郎

 月間1億7500万。女性向けサイトとしては日本最大級のページビューを誇るウェブサイトがある。13万点にも及ぶ化粧品の情報やクチコミ情報を掲載する化粧品コミュニティサイト「アットコスメ」がそれだ。このサイトを運営するアイスタイルは今期、広告収入を中心に売上高25億円、経常利益1億6500万円を見込む高収益企業だ。

 同社を率いるのは吉松徹郎。化粧品といえば女性。なぜ男性の吉松がアイスタイルを率いることになったのか――。

 「普通のサラリーマン家庭に育ち、起業マインドは特別なかった」吉松だが、起業のチャンスは不意に訪れた。「レベルアップがいちばんできる場所」と就職したアンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)在職中の1999年4月、当時クレイフィッシュ(現e―まちタウン)の社長だった松島庸から1通のメールをもらう。「ウェブ専用テレビ向けに、なにかコンテンツを考えてみないか」。興味津々、ゴールデンウイークを使って事業計画を練り始めた。

 アイスタイルには、もう1人の主役がいる。当時婚約者だった山田メユミだ。化粧品会社で開発の仕事をしていた山田は当然、その道のプロ。1999年3月には、化粧品情報を提供するメールマガジンを始めていた。後にアットコスメ主宰として専門知識を振るうことになる山田を横で眺めていた吉松が、化粧品業界に興味を持ったのは必然だった。

ネットバブル崩壊で
調達環境が急変

 そもそも化粧品業界は、3400億円と最大の広告の出し手だ。情報サイトをつくって、そのうち1%をウェブに呼び込めれば34億円。しかも、ライバル企業はいなかった。「どう低めに見積もっても5億~10億円の広告は獲得できる」、吉松は成功を確信した。

 となれば行動は速い。5月17日には会社に辞職を申し出た。6月5日に山田と結婚。12月にはアットコスメをオープンし、山田も会社に合流。とんとん拍子に事は運んだ。

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