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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

仕事の多くはたとえわずかな成果でもまとまった時間を必要とする

上田惇生
【第170回】 2009年10月22日
著者・コラム紹介バックナンバー
『経営者の条件』
ダイヤモンド社刊 1890円(税込)

 「仕事の多くは、たとえごくわずかの成果をあげるためであっても、まとまった時間を必要とする。こま切れでは意味がない」(『経営者の条件』)

 なにかを伝えるには、まとまった時間が必要だ。計画や方向づけや仕事ぶりについて、部下と15分で話せると思っても、自分が勝手にそう思っているだけである。

 なんらかの人間関係を築くには、はるかに多くの時間を必要とする。知識労働者との関係では、特に時間が必要である。

 ドラッカーは、上司と部下とのあいだに権力や権威が障壁として存在しないためか、あるいは逆に障害として存在するためか、それとも単に物事を深刻に考えるためか、理由はともあれ、知識労働者は、上司や同僚に多くの時間を要求するという。

 企業、政府機関、研究所のいずれにおいても、話し合いが必要である。話し合いがなければ、知識労働者は、自らのエネルギーを専門分野にのみ注ぎ、組織の機会やニーズとは無縁になっていく。

 共に働く人が多いほど、相互作用だけで多くの時間が費やされる。仕事や成果や業績に割ける時間がそれだけ減る。しかし、時間をまとめるには方法があるという。 

 「ある人たち、なかでも年配の人たちは、週に1日は家で仕事をしている。研究者がよく使う方法である。ある人たちは、会議や打ち合わせなど日常の仕事を、週に2日たとえば月曜と金曜に集め、ほかの日、特に午前中は、重要な問題についての集中的な検討に当てている」(『経営者の条件』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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