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エコカー大戦争!

新「日本のお家芸」が本格普及期突入!!
「子乗せ」電動アシスト自転車への期待と提言

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第176回】 2014年3月12日
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子育てママの必需品!?「子乗せ」タイプが
東京23区・東部でも人気上昇

子乗せタイプの電動アシスト自転車が急増中の東京の東エリア。特に多いのは、荒川区南千住付近。写真は商業施設「LaLa南千住」付近。平日午後3時頃 Photo by Kenji Momota

 東京都荒川区の大型商業施設「LaLaテラス南千住」。この周辺では、「子乗せ」タイプの電動アシスト自転車がとても多い。筆者は直近の3ヵ月間、同地域を定点観測したが、その数の多さに驚かされた。幼児二人乗せ、または後部席に幼児を乗せて前のカゴに買い物袋を入れて走るママたちの数が、とにかく多いのだ。

 どうしてこんなに多いのか? その最大の理由は、「(交通が)ほどほど不便な地域」だからだ。

 「LaLaテラス南千住」は徒歩3分で、JR「常磐線」、首都圏新都市鉄道「つくばエキスプレス」、そして東京メトロ「日比谷線」が乗り入れる南千住駅があり、都心まで15分という好立地。子育てママ層が増えている同駅東口側は、80年代後半から段階的に旧荒川貨物操車場などがあった隅田川周辺で、約50haにも及ぶ大規模な再開発をした地域。90年代から近年まで、高層マンションの建設が進んだ。

 また、隅田川を東側に渡れば、東武鉄道伊勢崎線「鐘ヶ淵」駅があり、北側に渡れば同「牛田」駅と「堀切」駅、さらに京成本線「京成関屋」駅もある。こうした鉄軌道の間をつなぐ交通は、荒川コミュニティバスだ。

 子育てママにとって、こうした交通網だけでは「ほどほど不便」なのだ。自宅からちょっと先のスーパーまで、仕事帰りに保育所によってスーパーに立ち寄って自宅まで、手っ取り早く移動する手段が欲しい。地方都市や郊外なら、軽自動車の利用も考えられるが、この周辺の駐車場代金は「そこそこ高い」し、公共交通がこれだけあるのだから自動車を所有する必然性も低い。

 このような地域社会の背景に、「子乗せ」タイプの電動アシスト自転車が「ハマった」のだ。ママ友の間で「ブーム」というよりは、もはや「必須アイテム化」している。

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桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


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