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なぜ、日本人シェフは世界で勝負できたのか
【第1回】 2014年3月26日
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本田直之 [レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO]

なぜ、日本人シェフは世界で勝負できたのか

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Michelin France 2014年で、日本人シェフの星付きレストランは合計20軒に!
日本人は欧米にあわせるのではなく、元来もっている日本人のよさ、強みをいかして海外に羽ばたく時代がきた! 世界で活躍するシェフ、ソムリエ15人にインタビューをして本田直之氏が得た確信とは。

海外では今、日本人の評価が高まっている

もし、日本人シェフが全員いなくなったら、ヨーロッパのレストラン業界は成り立たない。これは嘘でも冗談でもなんでもなく、本当の話。料理の世界で今、日本人がとんでもない活躍をしているということに私が気づき始めたのは、もう3年ほど前になるでしょうか。

 ここ数年、私はヨーロッパを旅する中で、ミシュラン三つ星から地元の人に人気のビストロや屋台まで、数多くのレストランを訪れました。多くの方は、ヨーロッパでフレンチやイタリアンを食べに行けば、当然シェフはフランス人やイタリア人だと思うでしょう。もちろん私も、最初はそう思っていたのですが、あるとき訪れたイタリアのレストランのシェフから、ひとりの若者を紹介されたのです。

「うちの店に日本人がいるんです。今けっこう、こっちで働いている人、多いんですよ」

 その後、今回出版した『なぜ、日本人シェフは世界で勝負できたのか』にも登場してもらった松嶋啓介シェフに出会って話を聞くと、彼もまた「そんな人、いっぱいいますよ」と言います。しかも、かなり多くの日本人シェフが現地で活躍している、と。
 そうなんだと思って調べてみると、当時ですら、フランスでミシュランの星を獲得しているシェフが7~8人、そしてその数は年々増えている。これはものすごいことになっていると驚きました。
 もちろん、日本のレストランにも、ヨーロッパで働いた経験を持つシェフがたくさんいることは知っていましたが、私の中ではあくまで修業とか研修といったイメージ。まさか現地の有名店でシェフになったり、二番手のスーシェフになったり、メインストリームで活躍しているとは思ってもみなかったのです。

 野球にしてもサッカーにしても、日本人選手が海外のリーグで活躍することは、ここ10年ほどで当たり前のことになりました。ただ、飲食はスポーツと比べても、より生活に密着したもの。現地には現地の味覚がありますから、スポーツよりもハードルは高いはずです。そこで、これだけ活躍している日本人が出てきているというのは、何かが変わってきたのではないかと感じました。
もしかすると、海外から見た日本人への評価は、私たち日本人自身が感じているよりもかなり高まっているし、日本への興味も増しているのではないか。そんな仮説を持って、ヨーロッパで活躍するシェフたちへの取材を始めたのです。

 取材をして得た確信は、日本人に対する評価の高まりが、スポーツ選手やシェフだけでなく一般のビジネスパーソンにまで広がってきているということ。そして活躍するためには、日本人がもともと持っているオリジナリティに、海外で戦うためのノウハウを加えればいい。それを知っているかどうかが重要だということでした。
 海外でバリバリ活躍するなんて、まだまだ難しいと思っている人も多いかもしれません。でも、気づいていないのは私たち日本人だけ、むしろチャンスに満ちあふれている時代なのです。

本田直之(ほんだ・なおゆき)
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長。
シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQ上場に導く。
現在は、日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う。
日本ファイナンシャルアカデミー取締役、コーポレート・アドバイザーズ取締役、米国Global Vision Technology社取締役、Aloha Table取締役、コポンノープ取締役、エポック取締役などを兼務。
東京、ハワイに拠点を構え、年の半分をハワイで生活するデュアルライフをおくっている。
著書に、レバレッジシリーズをはじめ、『あたらしい働き方』『Less is More』(ダイヤモンド社)『ノマドライフ』(朝日新聞出版)『パーソナル・マーケティング』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがあり、著書累計250万部を突破し、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。
著者のプロデュースも行っており、50万部を突破した『伝え方が9割』『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』をはじめ合計150万部を突破しいずれもベストセラーとなっている。
講演活動は国内だけでなく、アメリカ、オーストラリア、カナダ、中国、シンガポール、韓国、香港、台湾など海外でも行っており、学生向けには早稲田、慶応、明治、一橋、筑波、立教、法政、上智など様々な大学で講演を行っている。
サンダーバード国際経営大学院経営学修士(MBA)
明治大学商学部産業経営学科卒
(社)日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
アカデミーデュヴァン講師
明治大学・上智大学 非常勤講師

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本田直之 [レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO]

シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締 役としてJASDAQ上場に導く。 現在は、日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う。日本ファイナンシャルアカデミー取締役、コーポレート・アドバイザーズ取締役、米 国Global Vision Technology社取締役、Aloha Table取締役、コポンノープ取締役、エポック取締役などを兼務。東京、ハワイに拠点を構え、年の半分をハワイで生活する デュアルライフをおくっている。著書に、レバレッジシリーズをはじめ、『あたらしい働き方』『Less is More』(ダイヤ モ ン ド 社 )『 ノ マ ド ラ イ フ 』( 朝 日 新 聞 出 版 )『 パ ー ソ ナ ル ・ マ ー ケ テ ィ ン グ 』( デ ィ スカヴァー・トゥエンティワン)などがあり、著書累計250万部を突破し、韓国、台湾、 中国で翻訳版も発売されている。著者のプロデュースも行っており、50万部を突破した『伝え方が 9 割』『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』をはじめ合計150万部を突破しいずれもベストセラーとなっている。講演活動は国内だけでなく、アメリカ、オーストラリア、カナダ、中国、シンガポール、韓国、香港、台湾など海外でも行っており、学生向けには早稲田、慶応、明治、 一橋、筑波、立教、法政、上智など様々な大学で講演を行っている。サンダーバード国際経営大学院経営学修士(MBA)、明治大学商学部産業経営学科卒、(社)日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー、アカデミーデュヴァン講師、明治大学・上智大学 非常勤講師

 


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