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経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層

今年も米国にグリーンシュートはあるか?
経済の「シートベルト着用サイン」が消えるとき
――高田創・みずほ総合研究所チーフエコノミスト

高田 創 [みずほ総合研究所 常務執行役員調査本部長/チーフエコノミスト],森田京平 [バークレイズ証券 チーフエコノミスト],熊野英生 [第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト]
【第131回】 2014年4月2日
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2014年初は米国の寒波が
経済に広範に影響

 米国経済は2013年末にかけて先行き改善の期待が広がったが、2014年1月以降、先行き警戒不安が生じた。

 その一因は天候要因にあった。米国は異例の寒波に見舞われ、経済活動にも大きな影響を与えた。降雪で、12月から2月にかけ大きな影響が生じ、なかでも、2月中旬に東海岸一帯を襲った大雪による影響は甚大で、特に影響が大きかったのが消費や住宅であった。

 3月5日に発表されたFRBの地区連銀報告(ベージュブック)では、「weather」という単語が119回(1月15日公表の前回ベージュブックは21回)も登場しており、こうした点からもいかに天候要因が大きく影響していたかがわかる。加えて、2014年1月後半からは、アルゼンチン問題をきっかけに新興国不安が広がったことで、一段と先行きへの不安が広がった。

みずほ総合研究所のCSIは
プラスに戻ってきた

 次ページの図表1は、市場参加者の米国の景気状況の楽観度合いを見る、みずほ総合研究所が独自に作成するインデックス(Cumulative Surprise Index)である。米国経済指標と市場コンセンサスとを比較し、公表値がコンセンサスを上回ったか、下回ったかによってつくられる。

 2013年12月以降、このインデックスがプラス圏に大きく浮上したことで、米国主導の先行き改善期待を強めた。昨年後半以降、日米欧の株式市場の好調さも、こうした市場の楽観的な動きを受けたものだった。

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高田創 [みずほ総合研究所 常務執行役員調査本部長/チーフエコノミスト]

たかた はじめ/1958年生まれ。82年3月東京大学経済学部卒業、同年4月日本興業銀行入行、86年オックスフォード大学修士課程修了(開発経済学)、93年審査部、97年興銀証券投資戦略部、2000年みずほ証券市場営業グループ投資戦略部長、06年市場調査本部統括部長、チーフストラテジスト、08年グローバル・リサーチ本部金融市場調査部長、チーフストラテジスト、11年より現職。『銀行の戦略転換』『国債暴落』『金融市場の勝者』『金融社会主義』など著書も多い。

森田京平 [バークレイズ証券 チーフエコノミスト]

もりた・きょうへい/1994年九州大学卒業、野村総研入社。98年~2000年米ブラウン大学大学院に留学し、経済学修士号を取得。その後、英国野村総研ヨーロッパ、野村證券金融経済研究所経済調査部を経て、08年バークレイズ・キャピタル証券入社。日本経済および金融・財政政策の分析・予測を担当。共著に『人口減少時代の資産形成』(東洋経済新報社)など。2010年7月より、参議院予算委員会内に設置された「財政再建に向けた中長期展望に関する研究会」の委員を務めている。

 

熊野英生 [第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト]

くまの・ひでお/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト。 山口県出身。1990年横浜国立大学経済学部卒。90年日本銀行入行。2000年より第一生命経済研究所に勤務。主な著書に『バブルは別の顔をしてやってくる』(日本経済新聞出版社)など。


経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層

リーマンショック後の大不況から立ち直りつつあった日本経済の行く手には、再び暗雲が立ち込めている。留まることを知らない円高やデフレによる「景気腰折れ不安」など、市場に溢れるトピックには、悲観的なものが多い。しかし、そんなときだからこそ、政府や企業は、巷に溢れる情報の裏側にある「真実」を知り、戦略を立てていくことが必要だ。経済分析の第一人者である熊野英生、高田創、森田京平(50音順)の4人が、独自の視点から市場トピックの深層を斬る。

「経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層」

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