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部下に悩む 上司のための心理学
【第7回】 2009年6月23日
著者・コラム紹介バックナンバー
衛藤信之 [心理カウンセラー]

部下の話は「過剰」に入り込まず、「能動的」に聴け!

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アクティブリスニングとは何か

 これから紹介するのは、カウンセリングの父と言われるカール・ロジャース博士が提唱した、「非指示的な聴き方」という手法です。

 この聴き方には2つのアプローチがあります。1つは、心を汲みながら、相手の話を鏡のように告げ返していく「アクティブリスニング」。もう1つは、真剣に話を聴いていることを相手に示す「パッシブリスニング」です。

 【アクティブリスニング】
 ・心を汲みながら、相手の話を鏡のように告げ返していく技術

 【パッシブリスニング】
 ・真剣に話を聴いていることを相手に示す技術

 今回は「アクティブリスニング(能動的な聴き方)」について、事例を交えながら述べていきます。

単なる「繰り返し」ではなく
部下の言葉を「確認」する

 「助言型の過剰な関わり」にはまり込んだ、こんな会話があったとします。

 「○○リーダー、実は私、仕事に行き詰っているんです」

 「そうか、行き詰ったら冷静になって、自分の置かれている状況を把握することだよ」

 「はあ、でも…、その…」

 「まあ、君はまだ若いから、どんどん悩んだほうがいいよ」

 日常よく耳にする、上司と部下の会話です。こうした聴き方では、部下は自分の言いたいことが押さえ込まれ、心の中に不満や悩みをため込むことになります。

 これに対して、アクティブリスニングを使った場合はどうでしょうか。上司と部下の会話はこんなふうになります。

 「実は私、最近どうも仕事が上手くいかなくて」

 「君は何か仕事に行き詰まりを感じているようだね」

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衛藤信之 [心理カウンセラー]

日本メンタルヘルス協会代表。心理学の学派や権威にとらわれずに、難しい理論を面白おかしく説明できる逸材として、語りでは吉本風心理学の異名をとる。心理カウンセラーのなかでは顧問企業数はトップクラス。講演や研修を行うかたわら、全国で心理学のゼミナールを開催。著書に『心時代の夜明け』(PHP研究所)などがある。


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