自分にダメ出しばかりしていませんか? それは謙虚じゃなくて“自傷思考”です
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!

卑屈と謙虚

【精神科医が教える】「自己肯定感が低い人」にありがちな言動・ワースト1『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)より
謙虚であることは大切よ。
でも、それは劣等感に
苛まれることではないの。
常に他人への尊厳をもって
接することよ。

周りと比較して自分は駄目だと思うのは、
卑屈であって謙虚ではない。
上には上がいるけれど、アナタは駄目じゃない。
これが生きる理由よ。

「謙虚」と「卑屈」は違います

謙虚であることは、私たちが人と健全な関係を築くうえでとても大切な姿勢です。

けれども、それは自分を否定することや、劣等感に苦しむこととは違います。

他人を尊重する心を持ちながらも、自分自身の価値を見失わないことが、真の謙虚さなのです。

自分を否定しない

周囲と自分を比べて「自分は駄目だ」と思ってしまうことがあります。しかし、それは「卑屈」であり、「謙虚」とは異なります。

自己否定は、自分を過小評価するだけでなく、前向きな行動力を奪ってしまいます。

自分を卑下するのではなく、「自分にもできることがある」と信じてみることが、自己成長の第一歩です。

上には上がいる。でも、あなたも価値ある存在

たしかに、この世界には自分より優れている人がたくさんいます。でも、それはあなたの価値を否定する理由にはなりません。

比べるべきは他人ではなく、「昨日の自分」です。小さな前進でも、それを積み重ねることが、自信と希望を育ててくれます。

だからこそ、生きる意味がある

自分を否定せず、他人を尊重しながら、自分のペースで歩んでいくこと。それこそが、「生きる理由」なのです。

謙虚さを持ちつつ、自己肯定感を育てる生き方は、あなたの人生をもっと豊かにしてくれるはずです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。