「売上の証拠」を集めるときの
ポイント

 税務署のチェックポイントについてお伝えしました。ここからは売上、経費別で、集めるべき証拠について見ていきます。

 売上の証拠は、こちらで作らなければいけないものです。

●請求書控
 売上代金が口座に入金される場合、こちらから発行した請求書控と入金履歴が売上の証拠となります。預金入金しか証拠がない場合は、その入金の理由を示す証拠資料を作っておきましょう。請求書がモレていないことを明らかにするために、請求書には連番をふっておきましょう。ソフトやシステムを使わずに、Excel で請求書を作成・発行するときには気をつけて下さい。

●契約書
 契約にしたがって、毎月入金がある場合には、契約書をきちんと保管しておきましょう。口約束の場合も、メモを必ず残しておきましょう。ただし、証拠という問題以前に、口約束で取引をすることはやめたいものです。

●領収書控
 現金で代金を受けとった場合は、領収書の発行と領収書の保存が必要です。現金はごまかしがきくため、税務署も目を光らせます。現金取引にはすべて領収書を出しましょう。
 レジを導入している場合は、レジレシートの控えでもかまいません。市販の領収書に手書きで作る、あるいはExcel で作る。どちらでもかまいませんが、モレがないことを示すために連番をふりましょう。また、現金売上が5万円以上100万円以下の場合(クレジットカードの場合は除く)は、平成26年4月1日以降、印紙200円が必要です。