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【沖縄県】楽観的な琉球国民気質!出会った人はみんな友達

都道府県データ:Vol.13

岩中祥史 [出版プロデューサー]
【第13回】 2009年4月8日
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 沖縄人の気質をひと言で表現するとしたら、琉球語の「なんくるないさ」(日本語に訳せば「なんとかなる」「大丈夫」という意味)ではないか。底抜けといってもいいこの楽観主義こそ、沖縄人の生き方の基本を支えているのである。

 もちろん、楽観主義自体珍しいものではない。だが、どの人もどの人もそうだとすれば、社会全体のありようも大きく変わってこよう。むしろ、そうした楽観主義は日本ではどちらかといえば少数派である。日本人の貯蓄性向の強さが世界有数であることからしても、それはうかがい知れる。

 だが、この県の歴史をちょっとたどってみるだけで、沖縄県は日本の一部ではあっても、本質的には決して日本ではないことがわかる。沖縄の県民性といっても、実は「琉球国」の国民性なのだ。海を相手に生きてきた人びとにとって、自然には逆らえないと考えるのは当たり前ともいえる。

 沖縄人は、出会った人は皆友達だと考えている。初対面の相手であってもそれは変わらない。観光立県を目指す沖縄県にとってこれほど大きな強みはないだろう。

 ただ、どちらかというと内気で奥ゆかしい気質だから、沖縄人のほうから積極的にアプローチがあるわけではない。だが、考えてみると、これは東南アジア的な気質に通じている。沖縄や東南アジアの国々の多くは亜熱帯に属している。そのことに思いをいたせばそれも納得できる。

失業率が高くても
カチャーシーで乗り越える

 沖縄県は失業率が慢性的に高い。そのことを嘆く識者も少なくないようだ。だが、当の沖縄人にとって、仕事をしないことがそれほど苦痛に感じられることはないだろう。たしかに、真夏になれば気温が40度を平気で越えるような環境に生きて、ガンガン仕事をしようという気分にはなりにくい。

 時間にルーズだとか、細かなことが苦手とかいうのも、そうした自然環境のなせる業である。それを、大和民族のものさしだけで、批判してしまっては、沖縄人との付き合いはギクシャクしてしまいそうだ。何があっても最後はカチャーシー(沖縄伝統の手踊り)でしめくくるのが沖縄流なのだから。

◆沖縄県データ◆県庁所在地:那覇市/県知事:仲井眞弘多/人口:138万1729人(H21年)/面積:2276平方キロメートル/農業産出額:930億円(H19年)/県の木:リュウキュウマツ/県の花:デイゴ/県の鳥:ノグチゲラ

データはすべて、記事発表当時のものです

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岩中祥史 [出版プロデューサー]

1950年、愛知県生まれ。東京大学文学部卒。出版社に勤務後、独立して編集企画会社エディットハウスを設立し、現在、代表。著書に、最新刊『日本を変える「名古屋脳」』(三五館)、『アナログ主義の情報術』(梧桐書院)、『出身県でわかる人の性格』『札幌学』、『博多学』、『名古屋学』(新潮文庫)などがある。各県の気質を調査した、現代県民性評論の第一人者。

 


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