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健康食品マーケットを4兆円に
ハネ上げる「効果あり」の潜在効果

高まる健食機能表記解禁への期待

藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]
【第61回】 2014年8月25日
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 アロエの「美肌効果」は
証明できても書けないのか

 アロエ入りヨーグルトを発売する森永乳業は今月、アロエに関する研究の成果として、アロエベラに含まれる特定成分「アロエステロール」に美肌効果があることを確認したと発表しました(リリース参照)。

 アロエベラは日本以外の多数の国で普及しているアロエであり、日本でよく見る木立アロエと違って、葉が肉厚で苦味がない食用植物です。同社いわく、アロエステロールを摂取することで、保湿やシワの改善効果、紫外線による表皮の肥厚を抑制する効果が得られ、肌のごわつきやくすみを予防し、たるみが改善されるなど、肌の悩みに対する幅広い効能が期待できるそうです。

 森永乳業は今後、このアロエステロールを使った新商品の開発も予定しているといいます。

 これまで何となく体に良いと思われていたアロエに、健康に関する効果の科学的検証が試みられた訳ですが、実はアロエベラは、最近注目を集めている「スーパーフード」の代表的な食材の一つでもあります。

 日本スーパーフード協会の定義によれば、スーパーフードとは、「一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ食材」をいうのだそうです。

 アロエベラのほか、スピルリナ、アサイー、カカオ、ココナッツなどが代表的で、例えば最近大人気のアサイーは、ブラジルのアマゾン熱帯雨林で自生している野生のヤシの一種であり、抗酸化物質であるアントシアニン、カルシウム、カリウム、鉄分、マグネシウム、ビタミンE、必須脂肪酸、食物繊維、アミノ酸、ポリフェノール……など、数多くの栄養が含まれているそうです。

 同協会は同時に、スーパーフードを「栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品」「ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品」としていますが、よくよく考えてみると、これらが使用されている加工食品には、「やせる」とか、「○○に効く」などといった、具体的効能を示す説明は一切記載されていません。

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藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]

慶應義塾大学を卒業後、味の素株式会社を経て、92年、フィンランド人の社長と二人でザイロフィン ファーイースト社(現ダニスコジャパン)を設立。素材メーカーの立場から キシリトール・ブームを仕掛け、キシリトール製品市場はゼロから2000億円規模へと成長。07年、株式会社インテグレートを設立し、代表取締役CEOに就任。著書に『どう伝わったら、買いたくなるか』『99.9%成功するしかけ』 『漂流する広告・メディア』講演活動も行っている。integrateGroupウェブサイト:http://www.itgr.co.jp/

 


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