「却下」と「棄却」

 どちらも訴えが退けられることです。しかし、退けられ方に違いがあります。一般に、「却下」は手続の不備などで不適当な訴訟として請求の中身を検討されることなく退けられる場合に使われます。門前払いの判決などと表現されます。「ちょっと年齢が行きすぎているのでパスかな」と会ってももらえないお見合いのようなものです。

 一方、「棄却」は、内容を検討して理由がないとして退けられる場合です。お見合いにたとえるなら、「お会いしたのだけど、私とは合わないようなので……」と断られる場合が棄却といえます。


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