ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
不機嫌な職場の治療法

“巻き込み力”だけでチームは動かない!
職場とあなたを変えるのは「巻き込まれ力」

高橋克徳 [(株)ジェイフィール代表],河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長]
【最終回】 2009年6月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 今企業を訪れると、“巻き込み力”という言葉をよく耳にします。これは、リーダーに求められる能力に関するキーワードの1つになっています。

 一口で言えば、「部門やプロジェクトをうまく推進するために、メンバーを巻き込む」ことです。“個”から“チーム”へという時代の流れの中で、その必要性が増しているのです。

 企業では、リーダーの立場にある人に、研修への参加などを通じて「巻き込み力」の開発に熱心です。「人の話に聞く耳をもてるようにするため、コーチングの学習をする」などといった感じです。

 確かに、リーダー役の人たちがそうした「巻き込み力」を身につけることは、組織にとって大変有益なことです。しかし、リーダーにだけその責任、つまりチームをうまく形成する責任を負わせてよいのでしょうか?

弱っているのは「巻き込み力」
ではなく「巻き込まれ力」のほう?

 私は、今の職場において決定的に弱まっている力があると考えています。

 それは、「巻き込み力」ではありません。かつてのリーダーたちが今のリーダーよりも巻き込み力に優れていたとは思えません。やはり苦労をしていました。この力は今のリーダーになって、急速に弱まった力ではないのです。

 正社員、パート、派遣等雇用形態の多様化、中途入社、外国籍社員の増加、年功序列の崩壊による年上の部下の存在等、昔に比べて弱まったのではなく、難しくなっている力なのです。

 では、何が決定的に弱まったのか。それは、「巻き込まれ力」です。

 組織でやっていこうとする取り組みや、協力をして何かをやっていく取り組み、或いは新たな経験をする取り組み等に、メンバーが自分から積極的に巻き込まれていく力が弱まっているのです。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

高橋克徳 [(株)ジェイフィール代表]

野村総合研究所、ワトソンワイアットを経て、ジェイフィールの設立に参加。組織における感情問題の解決や組織活力向上のコンサルティングに全力を注ぐ。多摩大学講師など、多方面で活躍。共著の『不機嫌な職場』(講談社)はベストセラーとなる。
-----☆★日本中の職場をご機嫌に!★☆-----
ジェイフィールのホームページはこちら


河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長]

ワトソンワイアットを経て、「人と組織のマネジメント研究所」(株)道(タオ)を設立。ベストセラーとなった『ニワトリを殺すな』をはじめ、『デビルパワー エンジェルパワー』『育ちのヒント』(共に幻冬舎)など著書多数。慶応丸の内シティーキャンパス客員ファカルティー。


不機嫌な職場の治療法

職場のコミュニケーションが断絶され、社員の対立や生産性の低下に悩む企業が続出しています。この連載では、ベストセラー「不機嫌な職場」の著者陣が、そんな職場の「治療法」をケース別に徹底指南します。

「不機嫌な職場の治療法」

⇒バックナンバー一覧