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プロ野球9球団の観客動員数が増加
“いびつな人気”から観戦スポーツ本来の姿へ

相沢光一 [スポーツライター]
【第319回】 2014年10月14日
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 クライマックスシリーズ(CS)・第一ステージはセ・パともに手に汗握る好試合になった。

 セの阪神―広島戦は2試合とも緊迫した投手戦になり、トータル21回を無失点でしのぎ切った阪神が第2ステージの巨人戦に臨むことになった。一方、パのオリックス―北海道日本ハム戦は追いつ追われつの目が離せない試合を見せている。

 2007年から始まったCSは今年で8年目を迎えるが、両リーグ3位まで日本シリーズに出られる可能性がある制度はペナントレースやリーグ優勝の価値を落とすという声がいまだに根強くある。しかし、このような野球の醍醐味が詰まった試合が見られれば、CSも悪くないと思えてくる。両カードはNHK・BSで中継されたため、これらの試合を見て、プロ野球の面白さを再認識した人も少なくないのではないだろうか。

 第1ステージが行われた甲子園、京セラドーム大阪ともに観客で埋まっていた。両チームのファンからすれば今シーズンの総決算の試合であり、熱が入るのも当然だが、熱気ではレギュラーシーズンも負けてはいなかった。全日程が終了した先週火曜に発表された両リーグの観客動員数は大幅プラスだったのだ。

かつては“どんぶり勘定”だった動員数
2004年の球界再編問題を契機に是正

 セ・リーグは約1262万人。昨年は約1220万人だから40万人以上増えたことになる。パ・リーグは約1024万人で昨年の約985万人から、やはり40万人近く増えている。

 球団別で見ても9チームが観客を増やしている。広島と東北楽天は球団史上最多を記録。巨人、DeNA、東京ヤクルト、ソフトバンク、オリックスの5チームは2005年の観客実数発表以降での最多となった。

 それまでも試合ごとに入場者数は発表されていたが、かなり適当な数字だった。チケットの売れ行きから「大体このぐらいだろう」ということで発表されていたわけだ。年間シート購入者が試合を観に来なくても、来ていることにしてカウントされた。東京ドームの巨人戦は昔からほぼ満員が続いているが、キャパシティが4万5000人あまりにもかかわらず5万5000人と発表されるのが慣例となっていた。相当水増しされていたわけだ。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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