ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
出口治明の提言:日本の優先順位

本を読む習慣付けを――読書週間に寄せて

出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]
【第128回】 2014年10月23日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 読書の秋である。読売新聞が行った読書週間世論調査(10月19日朝刊)の結果を見ると、なかなかに興味深いものがある。

77%が書店で購入
ネット販売は14%

 まず、この1ヵ月間に読んだ本の冊数をたずねると、「読まなかった 51%」、「1冊 19%」、「2冊 12%」、「3冊 8%」、「5~9冊 4%」、「4冊 3%」、「10冊以上 2%」(本を読んだ人の合計は48%)となる。

 読まなかった理由は(複数回答)、「時間がなかったから 47%」(現代人は本が読めないほど忙しいのだろうか)、「読みたい本がなかったから 21%」、「本を読まなくても困らないから 17%」、「健康上の理由で読めないから 16%」、「本以外で知識や情報が得られるから 11%」、「本を読むのが嫌いだから 9%」と続く。

 一方で、本を読む理由は(複数回答)、「知識や教養を深めるため 38%」、「面白いから 33%」、「趣味を生かすため 28%」、「時間つぶしになるから 16%」、「人生の手がかりを得るため 14%」、「時代の流れを知るため 12%」、「現実と違う世界を体験するため 12%」、「習慣になっているから 8%」となる。(何らかの)役に立つ派と(趣味を含む)面白い派が半々といったところだろうか。

 次に、どのようなきっかけで本を選ぶかという問いに対しては(複数回答)、「書店の店頭で見て 42%」、「新聞や雑誌などの広告を見て 27%」、「新聞の書評を読んで 22%」、「雑誌の書評を読んで 12%」(書評合計34%、書評に比して広告が意外に強いことに少し驚いた)、「ベストセラーなどの話題をきっかけに 20%」、「周囲の人の話を聞いて 16%」、「本を紹介するテレビ番組を見て 13%」、「インターネット書店などネット情報を見て 12%」、「映画やドラマなどの原作を読みたくて 11%」という回答が得られた。

 本を主にどこで買うかをたずねると(複数回答)、「書店 77%」、「インターネットでの通信販売 14%」、「新しいタイプの古書店(ブックオフなど) 9%」、「コンビニや駅の売店 8%」、「従来の古本屋 3%」、「電子書籍販売サイト 2%」となり、書店の健闘ぶりが目立つ結果となっている。なお「買わない」は15%であった。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]

1948年、三重県美杉村生まれ。上野高校、京都大学法学部を卒業。1972年、日本生命保険相互会社入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。生命保険協会の初代財務企画専門委員会委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て同社を退職。その後、東京大学総長室アドバイザー、早稲田大学大学院講師などを務める。2006年にネットライフ企画株式会社設立、代表取締役就任。2008年に生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社に社名を変更、同社代表取締役社長に就任。2013年6月24日より現職。主な著書に『百年たっても後悔しない仕事のやり方』『生命保険はだれのものか』『直球勝負の会社』(以上、ダイヤモンド社)、『生命保険入門 新版』(岩波書店)、『「思考軸」をつくれ』(英治出版)、『ライフネット生命社長の常識破りの思考法』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。

ライフネット生命HP

 


出口治明の提言:日本の優先順位

東日本大地震による被害は未曾有のものであり、日本はいま戦後最大の試練を迎えている。被災した人の生活、原発事故への対応、電力不足への対応……。これら社会全体としてやるべき課題は山積だ。この状況下で、いま何を優先すべきか。ライフネット生命の会長兼CEOであり、卓越した国際的視野と歴史観をもつ出口治明氏が、いま日本が抱える問題の本質とその解決策を語る。

「出口治明の提言:日本の優先順位」

⇒バックナンバー一覧