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社内政治の教科書
【第3回】 2014年11月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

「反抗的な部下」を黙らせる方法
争いを避けつつ、部下を掌握する!

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部下一人ひとりを尊重して、信頼関係を築く――。これが、部下を掌握する鉄則です。しかし、現実はきれいごとだけではうまくいきません。たとえば、「不健全な不満分子」。陰に陽に上司の足を引っ張る部下は黙らせなければなりません。争いを起こさず、「不満分子」を掌握する方法とは?

しかるべきときには「刀」を抜かなければ、
部下に舐められるだけ

 「北風と太陽」の寓話があります。

 部下に対するときには、「太陽」のように振る舞うのが賢明です。仕事の出来不出来よりも、まずは部下一人ひとりの存在を尊重する。相手の個性を大切にしながら、もてる力を最大限に引き出す。失敗を咎めるよりも、失敗から多くのことを学ばせる。課の運営方針を批判する部下とも真摯に向きあう。そのような姿勢が、部下との信頼関係を築くうえでは重要です。

 しかし、現実はきれいごとだけではうまくいきません

 たとえば、不健全な不満分子。会社に対して斜に構えて、仕事に前向きに取り組もうとしない。最低限の仕事はするが、それ以上を求めると、あからさまに抵抗はしないものの面従腹背を決め込む。課長に対して距離をとるばかりか、陰では悪口を言っている──。このような部下には手を焼きます。

 もちろん、このような部下に対しても、まずは「太陽」戦略で向き合う必要があります。しかし、それでも仕事に対する姿勢に改善が見られなければ、課長としてしかるべき対処をとらなければなりません。

「正面の理、側面の情、背面の恐怖」
 これは、かつて金融機関の不良債権処理で辣腕を振るった弁護士・中坊公平さんが遺した言葉です。指示に従わない部下に対して、まず「理屈」で説得する。そして、従いたくない気持ちにも一定の理解を示すことで、「情」に訴える。それでも、従わないのならば、「わかっているな?」というわけです。

 もちろん、「恐怖」はできるだけ使わないほうがいい。権限を行使すれば、必ず、反感を買ったり、恨みを買うなどの反作用があります。
 そもそも、部下は常に上司の背後に、権限という「刀」がちらつくのを見ながら働いています。上司が軽い気持ちで残業を頼んだときにも、部下は「刀」の存在を意識しながら、受けるかどうかを判断しているのです。ですから、むしろ、普段は「刀」を隠すことに気を遣ったほうがいいでしょう。

 しかし、いざというときには「刀」を抜かなければなりません。しかるべきときには、「竹光」ではなく「真剣」であることを示さなければ、部下に舐められるだけです。そして、部下に舐められた瞬間に上司は仕事を進められなくなります

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
株式会社セレブレインホームページ
高城幸司氏ブログ

 


社内政治の教科書

社内政治――。ネガティブな印象をもつ言葉ですが、実は「政治力」がなければ管理職は務まりません。どんなに優れたアイデアがあっても、組織を動かせなければ何ひとつ実現できないからです。部署間対立、横暴な上司、反抗的な部下……。こうした「現実」のなか社内政治を生き抜く鉄則を紹介します。

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