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東大vs京大、スポーツの実力で上まわっているのはどっち?

相沢光一 [スポーツライター]
【第322回】 2014年11月4日
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 言わずと知れた最難関大学、東京大学と京都大学が、珍しくスポーツの話題でメディアを賑わせた。

 まず京大。初のプロ野球選手が誕生することが話題を呼んだ。千葉ロッテからドラフト2位で指名された田中英祐投手である。

京大から初のプロ野球選手誕生
ロッテが指名した田中英祐投手の戦績

 京大硬式野球部は同志社大、立命館大、関西学院大、関西大、近畿大とともに関西学生野球連盟に加盟している。春と秋にリーグ戦が行われるが、他の5大学は多数のプロを輩出している強豪で京大は最下位が指定席。年に1~2勝という成績が続き、2009年春から2012年春にかけて60連敗という記録も作った。その連敗をストップさせたのが、2年生の時の田中だ。関学大に1-0。5安打完封した田中が呼び込んだ勝利といえる。田中が4年になった今年の京大は春4勝9敗、秋2勝9敗。順位は相変わらず6位だったものの、宮本慎也(元ヤクルト)、片岡篤史(元日本ハム・阪神)らを生んだ同大から勝点を取った。この原動力になったのも田中だ。

 大学通算成績は8勝31敗と大きく負け越しているが、バックが頼りないのだから仕方がない。ちなみに8勝は京大野球部史上最多。むしろ京大で8勝をあげたことを称えるべきだろう。180センチ、75キロという細身ながら、しなやかなフォームから150キロ近いストレートを投げる。鋭く曲がるスライダー、打者のタイミングをずらすカットボールなど多彩な変化球も持っており、京大生らしい頭脳的なピッチングで打者を打ち取ってきた。

 今年に入るまでプロ入りは考えていなかったようで、就職試験を受け三井物産から内定を得ていたが、ドラフト指名を受けてすぐ入社を取り消してもらったそうだ。父親はそのリスクある決断を止めもせず「地獄を見てこい」と言って送り出したという。応援したくなる選手である。

 田中ほどの注目度はなかったが、11月2日に行われた全日本大学駅伝1区では京大3年の平井健太郎が区間4位の快走を見せて駅伝ファンを驚かせた。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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