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就職できない若者の「トンデモ言動」

面接官が怖いだけで「この会社は違う!」
若者が就職できなくなる“天職志向”の落とし穴

櫻井樹吏 [キャリアコンサルタント]
【第21回】 2014年11月5日
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 こんにちは、キャリアプロデューサーの櫻井です。

前回の記事では、志望企業や職種を「根拠なき消去法」によって消極的に選んでしまうためになかなか就職できない人が増えているとご紹介しました。自分に自信がないからこそ、より行動が必要な時があります。また、自分の勝手なイメージで可能性を狭めてしまうのはもったいないことです。

 実は、こういった「根拠なき消去法」もさることながら、なかなか就職活動が捗らない方には、もう一つ典型的な特徴があります。それが行き過ぎた「天職志向」です。

 「天職」と聞くと皆さんはどんなイメージをもたれるでしょうか。「天職」という文字をスーパー大辞林で調べてみると、次の2つの意味が出てきます。

(1)その人の性質、能力にふさわしい職業
(2)神聖な職業、特に天子が国家を統治する職務

 ちなみに和英辞典で調べてみると「vocation」「calling」という単語が出てきます。海外でもやはり「天職」という思考はあるようです。

 そこで今回は、「天職」とは何かを考えるとともに、行き過ぎた「天職志向」で就職できない若者はどう行動すべきかについて一緒に考えていきたいと思います。

サークルの延長線上で企業探し?
選び過ぎて就活が捗らない若者たち

 まず、私たちが普段から使っている「天職」とは、具体的にどんな意味か考えてみましょう。

 例えば、仕事が何もかも上手くいき、周りからも称賛されるような職業でしょうか。あるいは、大きな成功はしなかったとしても何も苦労せず、上司からも怒られない仕事でしょうか?

ケース1)完璧な社会ライフを望んで「天職」を探すAさん

 大学を卒業後も就職活動を続けているAさんの話です。Aさんは就職活動をしていたものの、最終面接まで行くことはあっても最終的に不採用となってしまう男性でした。そんなAさんの天職のイメージとは、周りの頼れる先輩に囲まれ、和気あいあいとしている仕事です。

 しかし、面接で少しでも怖そうな面接官に当たったり、仕事の説明で厳しい事を言われたりすると、「ここは違う」と自分で決めてしまう方でした。一つでも「足りない」というものを見つける事によって、全てをナシにしてしまう癖がAさんを完璧主義的な思考たらしめていたのです。

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櫻井樹吏 [キャリアコンサルタント]

1980年生まれ。大手通信会社の人事部、総合人材サービス会社の若者専門コンサルタントを経て独立。
2010年から500名を超える若者を支援し、年間のカウンセリング数は1200回を超える。 独立後は若年者、主婦の再就職、雇用支援機構や公共事業の講師・コンサルタントを中心に活動中。ホームページ:http://www.sakuraichirin.tokyo


就職できない若者の「トンデモ言動」

一部の若者が大量の内定をもらう一方で、ある一定数の若者は1社も内定をもらえない――。そんな現実が今の就職市場にあります。そんな就職難の実態を景況感のせいにしてしまいがちですが、実は内定をもらえない若者には特徴があります。それは、彼らが「トンデモない言動」をすることです。この連載では、3年間で450人ほどの就職できない若者を支援してきたキャリアコンサルタントの櫻井樹吏さんが、彼らのトンデモ言動の中身と、そんな彼らがどう就職していったのかをお伝えします。

「就職できない若者の「トンデモ言動」」

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