男のスメルマネジメント
男の食育 笠井奈津子
【第4回】 2014年11月17日
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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

クサい人は肝臓の調子が悪い!?
お酒を飲まない人も油断できないニオイを生む食習慣

行き過ぎた糖質制限ダイエットが
肝臓にダメージを与えていた!

お酒を飲まないからって安心していませんか?臭いが気になったら肝臓をとりまく食習慣をチェック!

 「最近、疲れやすくなった」ということに加え、「なんだか最近体臭が気になる」という方、もしかして肝臓が弱っていないでしょうか?「お酒を飲まないのになぜか肝臓の数値が悪いんだよねー」とおっしゃる方は少なくありませんが、お酒を飲まないから肝臓が元気、とは言い切れません。

 「肝臓に悪いのはお酒」……そう考えてしまいがちですが、肝臓に悪い食習慣、それはお酒の飲み過ぎだけではありません。暴飲暴食はもちろん、同じお店で同じものばかり食べているのも、仕事最優先で欠食をしがちなのも、みな、肝臓に負担をかける食習慣です。そして、「食べない」こともまた、肝臓に負担をかけるということをぜひ頭に入れていただきたい事実です。

 肝臓の仕事は、アルコールの解毒だけではありません。ジムに行ってせっせと励んでいる筋トレ、その筋肉づくりを支えているのも肝臓。肝臓は栄養素の分配、貯蔵には欠かせない役割を担っています。

 炭水化物抜きダイエットは、やる気にさえなれば、ビジネスマンにとって実践しやすいダイエットですよね。炭水化物を抜いたら、確かに痩せます。でも、そこで調子に乗っていたずらに糖質カットをしすぎるその行為が、肝臓にダメージを与えることだってあるのです。

 最近ではすっかり悪者になりがちな糖質ですが、事実、三大栄養素のひとつであることに変わりはありません。

 P(Protein)F(Fat)C(Carbohydrate)バランスは大事ですし、三大栄養素であるタンパク質、脂質、炭水化物のどれが欠けても身体は正常に機能できません。しかも、日本人の食事摂取基準では、総エネルギーに対する糖質のエネルギーは50~70%が目標値とされています。「え、そんなに!?」という量なのです。糖質は、脳や筋肉が働くためのエネルギー源になるのはもちろん、体温の維持にだって欠かせません。肝臓が正常に機能するにも、糖質は必要です。


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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。現在、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリストとして活躍中。都内心療内科クリニック併設の研究所での食事カウンセリングやセミナーなどで、これまでに携わった8000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。また、“食卓に笑顔を”の願いのもと、『Smile table』を主宰し、ビジネスマン向けに企業内研修、カウンセリングをするほか、ワークショップなども実施している。最新の情報などはこちらへ。
著書には『甘い物は脳に悪い』『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』がある。
文化放送「オトナカレッジ・健康学科」に隔週木曜日出演中。詳しくはこちらから→オトナカレッジHP
ポッドキャスト「オトナカレッジ・聴く図書館」でも聴けます。番組紹介動画はこちら

 


男の食育 笠井奈津子

目、肩や腰の痛み、毛、お腹周り、ニオイ……。男も年を重ねれば重ねるほど、若い頃は気が付かなかった悩みに振り回されることになる。そんなとき、対策の1つになるのが「食」だ。しかし、男性が自分で正しいと思った対策するのには、注意が必要だ。実は思い込んでいる知識が勘違いであるばかりか、症状は悪化、さらに若さを一層失うことになりかねないからだ。この連載では、そんな「食」の知識に未だ乏しいミドル男性に対し、若い頃と変わらない身体を保ってもらう「男の食育」を行っていく。

「男の食育 笠井奈津子」

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