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「引きこもり」するオトナたち

全国から300人以上が表参道に集結!
「ひきこもりUX会議」の現場で感じた熱気と課題

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第224回】 2014年12月4日
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 東京都内・表参道で11月30日、元当事者8人が次々にプレゼンしていく「Tedカンファレンス」の方式で、「引きこもり支援」のあり方を提案しようという「ひきこもりUX会議」が行われた。

 UXとは、ユーザー・エクスペリエンス(利用者体験)の略。会場の東京ウィメンズプラザのホールは、満席となる300人以上が全国から詰めかけ、支援者目線で支援されるのでなく、当事者が生の声で発信していこうという変革のうねりを感じさせた。

 「不登校なら、学校に戻す。引きこもりなら、就労に向けて当事者を訓練するという支援の流れに少々違和感を抱いてきた。自分たちのことは、自分たちの言葉で伝えたい」

 まず主催者の「新ひきこもりについて考える会」世話人の林恭子さんから、こうした「支援」と「多様性」をテーマにした会の趣旨が説明された。

「病院の壁に“支援のポスター”を」
引きこもりを救う希望の入り口に

 長らく自助グループなどに関わった後、現在はNPO団体職員で「地域若者サポートステーション」相談員の岡本圭太さんは、

 「『引きこもり』と言ってもらったことで、自分は安心できた」という自らの経験を紹介。

 「医療にできることには限りがある。自立というのは、多くの依存先を持っていることだと思う。とくに、家族にしかできないことが必ずある」

 と、家族が下支えしてあげるなどの環境整備の大切さを訴えた。

 「不登校新聞」で「ひきこもるキモチ」を連載している石崎森人さんは、精神科通院歴13年。現在は、ベンチャー企業に勤める。

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

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