HOME

メタボリック

肝臓

腰痛・肩こり

高血圧・高脂欠症

うつ・ストレス

ニオイ

薄毛

老化防止

禁煙

男の病気

お酒好き、胆石持ちの男性は要注意!
ただの腹痛から最悪死に至る「急性すい炎」の恐怖
――東邦大学医学部・金子弘真教授に聞く

渡邉芳裕
【膵炎編】

――重症化したことで、糖尿病になる可能性はありますか?

 急性膵炎の場合は、それが原因で糖尿病になるわけではありません。患ったとしてもそこで改善できれば、糖尿病になることありません。一方で、糖尿病はだんだん膵臓の機能が破壊されて起こることですから、慢性膵炎になれば糖尿病に陥る可能性も高くなります。

男性患者は女性の2倍も!
アルコール、胆石が二大原因

――では、なぜ「急性膵炎」になるのでしょうか? 

 急性膵炎の原因として、圧倒的に多いのがアルコールです。約4割に上ると考えられています。次に来るのが、胆石を原因としたもので約3~4割です。続いて、原因不明のものが2割ほどあります。

 膵炎は男女差が大きく、男性の患者は女性の2倍と、男性がかかりやすい病気です。またその原因も男性では圧倒的にアルコールが挙げられますが、女性では必ずしもそうではありません。女性では胆石を原因としたものとともに、自己免疫性のものを含んだ原因不明の特発性膵炎が増加しているのも近年の特徴です。

 近年では、膵炎と高脂血症との関係性も注目されています。すなわち太り過ぎも原因の1つと考えられます。脂質異常症、LDLコレステロールの値が高い人は、注意が必要かもしれません。

 さらに最近、医原性の膵炎の膵炎発症も注目されています。膵臓や胆道の病気を患った患者さんに対し、膵管や総胆管の状態を検索する目的で、胃・十二指腸にカメラを入れて膵、胆管開口部から造影剤を入れる(内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)のことですが、その検査によって膵炎を惹起してしまうことです。膵炎全体の約3~4%程度といったところでしょうか。実際、膵臓がんや胆管がんの患者を手術する際、そのERCP検査を行うことで膵炎が惹起され、その間、手術が延長されることはめずらしいことではありません。

1 2 3 4 >>
関連記事
このページの上へ

40代からの健康のツボ

働き盛りの40代。しかし30代までとは違い、忙しいのに無理が効かなくなるなど、体の不調を感じ始めている人も多いのではないでしょうか。この連載では40代になったら特に気にしておきたい疾患、病気をご紹介。早い時期から健康寿命を延ばすための体の付き合い方を、各分野のトップを走る医師に伺います。
 

「40代からの健康のツボ」

⇒バックナンバー一覧