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アルコール脱水素酵素1Bとアルデヒド脱水素酵素2

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第74回】

 そろそろ忘年会シーズンなので、酒席の小ネタを。

 日本人は酒に弱いことが知られている。これを決定するのはアルコール分解能で、具体的にはアルコール脱水素酵素1B(ADH1B)とアルデヒド脱水素酵素2(ALDH2)の活性だ。体内に入ったアルコールはADH1Bによって毒性の強いアルデヒドに代謝される。このアルデヒドが顔面紅潮や二日酔いの原因。次の段階で、ALDH2がアルデヒドを無毒の酢酸に分解するまで、吐き気や頭痛に悩まされるわけだ。

 これまでの研究でADH1BとALDH2にはそれぞれ、酵素活性が高い~中間~酵素活性が低い(ALDH2では活性ゼロも存在する)の3タイプがあり、組み合わせによって酔い方が違うことがわかっている。たとえば、ADH1BとALDH2両者の活性が高い人は、飲んだそばから分解する「飲んでも酔わない」酒豪の人。このタイプが飲み放題に来ようものなら飲食店は真っ青だろう。幸い日本人ではホンの数パーセントにすぎないが。

 ADH1B高活性、ALDH2低活性タイプは、アルデヒドの影響で少量でも二日酔いになりやすい。逆にADH1B低活性、ALDH2高活性タイプは機嫌よくだらだら飲む割には、二日酔いが軽いお得な体質。ただし、気づかぬうちに血中アルコール濃度が限界に達し「記憶を失いやすい」ので酒乱と言われないようご注意を。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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