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佐高 信の「一人一話」

護憲を貫いた女性初の社会党党首
土井たか子の正義

佐高 信 [評論家]
【第10回】 2014年12月8日
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 11月25日、国会図書館の隣の憲政記念館で「土井たか子さんお別れの会」があった。土井と当選同期の森喜朗、小沢一郎、羽田孜が参列している。羽田は車椅子で、小沢は衆議院の解散が決まったのに駆けつけているのを見ると、同期生の親近感は党派を超えて厚いものがあるらしい。

 私は元首相の村山富市、元衆議院議長の河野洋平、そして作家の落合恵子とともに「お別れの言葉」を述べた。

女性初の社会党委員長
山を動かす

 土井にもらった政論集『山の動く日』(すずさわ書店)に土井は「良心之全身ニ充満シタル丈夫ノ起リ来ランコトヲ」という新島襄の言葉を書いてくれている。土井は旧日本社会党の委員長として、まさに山を動かした。

 この「山の動く日」は与謝野晶子の次の詩に由来する。

 山の動く日来(きた)る
 かく云えども人われを信ぜじ
 山は姑(しばら)く眠りしのみ
 その昔に於いて
 山は皆火に燃えて動きしものを
 されど、そは信ぜずともよし
 人よ、ああ、唯これを信ぜよ
 すべて眠りし女(おなご)今ぞ目覚めて動くなる

 一人称にてのみ物書かばや
 われは女(おなご)ぞ
 一人称にてのみ物書かばや
 われは われは

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佐高 信 [評論家]

さたか・まこと 1945年山形県酒田市生まれ。評論家、『週刊金曜日』編集委員。高校教師、経済雑誌の編集者を経て評論家に。「社畜」という言葉で日本の企業社会の病理を露わにし、会社・経営者批評で一つの分野を築く。経済評論にとどまらず、憲法、教育など現代日本のについて辛口の評論活動を続ける。著書に『保守の知恵』(岸井成格さんとの共著、毎日新聞社)、『飲水思源 メディアの仕掛人、徳間康快』(金曜日)など。


佐高 信の「一人一話」

歴史は人によってつくられる。ときに説明しがたい人間模様、ふとした人の心の機微が歴史を変える。経済、政治、法律、教育、文化と幅広い分野にわたって、評論活動を続けてきた佐高 信氏が、その交遊録から、歴史を彩った人々の知られざる一面に光をあてる。

「佐高 信の「一人一話」」

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