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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

イマドキの海外赴任は片道切符になりかねない!?
帰国できない人が怠りがちな“たった1つの確認”

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第128回】 2014年12月15日
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 あなたは海外赴任してみたいですか?それとも国内で仕事を続けたいですか?

 エンジャパンが行った「海外での勤務」についての調査(2013年)によると、「海外赴任の可能性がある会社を積極的に希望する人」は26%。意外と少ない気がします。そうは言っても多くの会社が続々と海外進出している今、誰もが海外赴任を経験する可能性があると言っていいでしょう。

 では、もし突然海外赴任の辞令を受けたら、あなたはどうしますか?本当に嫌なら会社を辞めますか?実際は「いい機会だから…」と覚悟する人が大半ではないでしょうか。ただ、海外赴任を受け入れるのであれば、いくつか押さえなければならないポイントがあります。そこで今回は、海外赴任までのリアルな流れと、押さえるべきポイントをご紹介しましょう。

突然、海外赴任した社員が
現地でライバル企業に引き抜かれたら?

 グローバル化が進んでいるといっても自分には海外赴任なんて関係ない。そう思っている人は少なくありません。しかも、自分の会社が製造業で、海外に拠点があったとしても……です。留学経験がない、英語ができないなど、自分が海外赴任者として選ばれない理由がいくつも思い浮かぶからでしょう。ただ、そんな考えはもはや捨てなければなりません。いまや誰しもが海外赴任をする可能性のある時代です。

 冒頭で紹介したエンジャパンの調査によると、「海外での勤務経験がある人(3ヵ月以上)」は33%。2010年の調査と比較しても約1割も増えています。赴任先の1位は東アジア・中国で、北米・カナダを大きく引き離す状況。さらに海外赴任を希望していなかったにもかかわらず、海外赴任を経験した人が4人に1人もいることがわかりました。

 取材した自動車部品の製造業F社では、製造拠点(インドネシア)の工場長を補佐する若手人材を探していました。理由は、そのポジションにいた人材が現地で別会社に引き抜かれてしまったからです。現地では日本企業に勤務している従業員のコミュニティが存在します。そのコミュニティの関係で面識のあったライバル企業から工場長待遇でオファーされたことが辞めた原因のようでした。

 「現地で何が起きているのか、何も把握していなかったことが原因です」

 本社(東京)の人事部は無責任な報告を経営会議でしましたが、誰も人事部を責めることはしません。海外担当の役員はいるのですが、国内の営業部門の役員が暫定的に兼任している状態。海外拠点を役員が訪ねるのは年に1回程度に過ぎず、それも工場の関係者と親睦を深めるための会食をし、周囲の視察と称した観光をするだけで帰国。まさに放置状態になっていたのです。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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