フリーランスに求められる
「自己判断」とは?

”フリーランスにも、プロとアマがいる!”<br />プロフェッショナルが意識する「6つのポイント」井ノ上陽一(いのうえよういち)
1972年大阪府生まれ。宮崎県育ち。大学卒業後、総務省統計局に勤務し、数字の分析手法とITスキルを学ぶ。しかし、「自分がやりたかったのは、組織で死ぬまで働くことなのか?」という思いから、税理士受験に挑戦。見事合格し、2007年に独立を果たすが、独立後、新たな壁が立ちふさがる。「自由になった!」という理想は一瞬で崩れ、「仕事・時間・お金」に追われるだけの生活が続く。そんな中、ある大口顧客の契約解除をきっかけに、働き方を一新。結果、「自分のやりたい仕事が、無理なく継続的に入ってくる」という環境を作り上げることに成功する。現在はセミナー・執筆などを通じて、「数字」「お金」「時間」「IT」に関する悩みを解決し、新しいワークスタイルを提案している。ブロガーとしての顔も持ち、自身が運営しているブログ「EX-IT」は、2700日以上連続更新。月間30万PV(月間ユーザー19.7万人)の人気。

 (5)しっかり休む
 仕事をきちんとやり遂げるには、休みが必要です。フリーランスは仕事に夢中で、休みをとらないケースも見受けられます。がむしゃらにやっていては、いつまでたっても質は上がりません。

オーバーワークで体を壊した場合、休んで収入が減っても、自己責任です。

 毎日の休み、つまり仕事のスタートと終わりを決める。あるいは、1週間の休み、たとえば土曜や日曜の使い方を意識してください。

(6)雑務が増える
 フリーランスになると、とにかくやることが増えます。仕事がなくても、雑務に時間がとられてしまうのです。

 単純な話ですが、宅急便を受け取ってくれる人も、郵便を投函してくれる人も、文房具を補充してくれる人もいません。そして何よりも、仕事をとってきてくれる人がいないのです。

 やっととってきた仕事が変な仕事であろうが、担当者が嫌な人であろうが、とってきたのは自分。そして、わからないことがあっても身近で相談できる人はいません。自己判断が必要です。