3年かけてトイレトレーニングができなかった子の96%が
3日以内に成功する『魚群探知機式・定時排泄法』

 ――あ、あと、トイレ問題、オムツ問題も……。しかも、「叱りゼロ」でやりきるという噂~。

 はい。「叱りゼロ」でうまくいく『アイリスオーヤマの回転モップ』。3年かけてトイレトレーニングができなかった子の96%が3日以内に成功する『魚群探知機式・定時排泄法』。『利尿作用を促すための膀胱訓練法』もゲーム感覚でやります。「親のお手柄100%」になりますから、『対戦格闘技ゲームのコンボ技』で成功して、うまくできた自分をほめてあげてください。

 ――そんな方法聞いたことがない! まさに世界に1つだけ?

原理や技法は世界共通のものを使っています。私は子どもに合わせてアレンジしまくりますが。
 残りの数%の子も直せる『もしもサハラ砂漠』も紹介しています。
ここまで詳細な具体策に迫る本は、あまりないかもしれませんね。繰り返しますが、これは何度も何度も現場で成果をあげていて、指導法には科学的な根拠がありますから。

 ――それはすごい!

 先ほども言いましたが、私はトイレ問題を「名刺代わり」と読んでいます。 つまり、「カバンから名刺を出して渡すくらい簡単」だということ。これまで紙オムツメーカーから暗殺されるのではないかというくらい、オムツはずしを全国各地で促進してきました。

 ――暗殺されちゃうんですか?

 いや、むしろ最後のほうは親御さんもオムツメーカーに対して恨み節を言っていますから、“いい加減の時期”に卒業させてあげることはメーカーにとってもよいことだと思いますよ。

 ――お礼をしてもらわないといけないくらいですね。

 そうそう、紙オムツ1年分! ……って、いらんわいっ!

 ――出ましたね、センセイ。のりツッコミが!

 とにかくこのパートは、ニコニコしながらお読みいただけるんじゃないかと。

 ――わかりました。ありがとうございました。
(第5回へつづく)

<著者プロフィール>
臨床心理士/専門行動療法士/行動コーチングアカデミー代表。兵庫県西宮市生まれ。
常識にとらわれない独自の指導プログラムにより、さまざまな子どもの問題行動を改善させる行動分析学者。数万件以上の難問題を解決してきた手腕から「子育てブラック・ジャック」と呼ばれ、日本各地のみならず世界各国から指導依頼を受ける国際的セラピスト。年間のべ1000件以上の相談活動を行い、これまでの相談実績は数万件以上。桜花学園大学大学院客員教授など研究者としてのキャリアを経て、2012年に長野県西軽井沢に5000坪の敷地を買い取り、「行動コーチングアカデミー」を設立。発達障害、自閉症、不登校などの問題解決に関わる人材育成を行い、現在、日本初の行動分析学を軸とした私立幼稚園の設立 を準備していることでも注目を浴びている。「日本行動療法学会内山記念賞」(1999年)、「日本教育実践学会研究奨励賞」(2003年)、「日本行動分析学会学会賞(論文賞)」などを受賞。行動科学系の2大学会で初のダブル受賞となる。『NNNドキュメント』『スッキリ!!』(日本テレビ系)では、 「今、最も注目されている教育者」として紹介。『あさイチ』(NHK総合)他にも出演。本書では、子育てにまつわる具体的な『行動の処方せん』を公開。著書にベストセラーとなった『叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本』(大和書房)、『メリットの法則――行動分析学・実践編』(集英社)、『拝啓、アス ペルガー先生――私の支援記録より』(飛鳥新社)、『自閉症児のための明るい療育相談室――親と教師のための楽しいABA講座』(共著、学苑社)などがある。
【奥田健次オフィシャルブログ】
http://www.diamondblog.jp/kenjiokuda/