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世界に1つだけの子育ての教科書――子育ての失敗を100%取り戻す方法
【第6回】 2015年1月5日
著者・コラム紹介バックナンバー

「イネイブリング」の発想法で
過保護・過干渉にならない親になる

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歯に衣着せず常識を覆す方法で数々の子育ての難問を解決。「子育てブラック・ジャック」という異名を持つ臨床心理士/行動分析学者の奥田健次氏。
『NNNドキュメント』や『スッキリ!!』(日本テレビ系)で「今、最も注目されている教育者」と紹介以降、相談件数は激増。日本全国だけでなく、海外からも相談依頼が増えている。
『世界に1つだけの子育ての教科書―子育ての失敗を100%取り戻す方法』 刊行直後の著者に、過保護・過干渉の親にならないために、まったく新しい「イネイブリング」という発想法を聞いた。(インタビュアー:本書に登場する「菜子(さいこ)」)

クライアントからの質問

□年長児の女子ですが、幼稚園で吐き気を訴えることが増えました。実際に吐いたことはないのですが、みんなといると、調子を崩して保健室に行きたがります。最近では、登園しぶりも始まって、幼稚園に行く日の朝から吐き気を訴えるようになりました。幼稚園を休んで自宅で静養していると、昼すぎには調子が回復するのですが、どうも幼稚園に行かずに家ですごしていたいみたいです。(5歳女子)

□小1の1人息子ですが、インターネットにハマッてしまいました。父親が遊びのつもりでパソコンを使わせていたのですが、最近では専用のパソコンかタブレットをほしがります。私もスマートフォンを貸してしまったことは何度かあります。やりすぎるので制限すると、ものすごい怒り方をします。「学校に行かない!」と言うようになってから、今では1日も学校に行かなくなってしまいました。最近は、「僕の権利も尊重して」とか「子どもだってストレスがたまるんだから」「日曜日の夜になったら憂うつになるんだ」などと、やたら大人びたことを言うようになりました。めまいや頭痛など、身体的な不調を訴える回数も増えてきました。児童精神科で「アスペルガーの疑い」と診断され、もうしばらく様子を見るようにと言われています。(7歳男子)

「イネイブリング」&「イネイブラー」とは?

 ――センセイ、新年、あけましておめでとうございます。新年早々、悩みもいろいろありますね。ここでは、いままでと違うアプローチがあるんですか?

 あけましておめでとうございます。そうですね。いろいろありますね。
 本書では、子育て関係の話では聞き慣れない専門用語の2つ、「イネイブリング」と「イネイブラー」をわかりやすく紹介しました。

 ――イネイブリング? イネイブラー? え、何ナノソレ?

 おそらく、大学生でも大人でも普通に生活してきた人は聞いたことのない言葉かもしれません。きっとダイヤモンド書籍オンラインを読まれている方も、接したことのない概念かもしれませんね。
 これは、「依存症」の治療や心理療法で使われる用語なんです。
 でも、なぜ子育てに「イネイブリング」や「イネイブラー」の概念が有効か、わかりますか?

 ――そんなのわかるわけないじゃないですか!

 いままで、親子関係の不具合を山ほど見てきました。山ほど見てくると、親子でうまくいっていない場合に共通する現象を発見したのです。
 親がその行動をやってほしくないと思っていること……たとえば、「制限付き」でインターネットをやらせれば大丈夫かな、ルールを守らせれば大丈夫かなと、タカをくくって与えてみたら、永遠にやり続け、不登校になったり、ひきこもって仕事にも行かなくなる。そんなケースが本当にたくさんあります。

 ――センセイ、ずばり「イネイブリング」とは?

「イネイブリング」とは、やってほしくないと思っている行動があるのに、気がつかないうちにその行動をし続けても大丈夫なようにする周囲の人の行為です。
 この場合、ネットや携帯電話を延々と子どもが使ったって親が支払いをしてあげるわけだから、結局「やってほしくない」と思っているのに、「どうぞ自由にネットも携帯も使いなさい」という環境になってしまっているということ。
 よくあるのは、家族の誰かが「イネイブラー」となるケース。成人しても、実家の親が息子の借金の肩代わりをし続けるというのは、しばしば出合うケースです。

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