経費はあくまで自己判断!
ネットの情報を鵜呑みにしない!

確定申告前に絶対チェック!<br />「これは経費?」と迷う10のパターン井ノ上陽一(いのうえよういち)
1972年大阪府生まれ。宮崎県育ち。大学卒業後、総務省統計局に勤務し、数字の分析手法とITスキルを学ぶ。しかし、「自分がやりたかったのは、組織で死ぬまで働くことなのか?」という思いから、税理士受験に挑戦。見事合格し、2007年に独立を果たすが、独立後、新たな壁が立ちふさがる。「自由になった!」という理想は一瞬で崩れ、「仕事・時間・お金」に追われるだけの生活が続く。そんな中、ある大口顧客の契約解除をきっかけに、働き方を一新。結果、「自分のやりたい仕事が、無理なく継続的に入ってくる」という環境を作り上げることに成功する。現在はセミナー・執筆などを通じて、「数字」「お金」「時間」「IT」に関する悩みを解決し、新しいワークスタイルを提案している。ブロガーとしての顔も持ち、自身が運営しているブログ「EX-IT」は、2700日以上連続更新。月間30万PV(月間ユーザー19.7万人)の人気。

(8)コンタクト
 仕事で必要といってもプライベート時に使わないわけではありませんので厳しいです。PC用メガネで仕事にしか使わないというのであれば、可能性はあります。

(9)スポーツクラブ
 体が資本とはいえ、スポーツクラブは事業のみとは言えませんのでNGです。同様にマッサージ、整体も難しいでしょう。ただ、治療のためなら医療費控除として入れられます。

(10)家族、友人、彼、彼女との食事
 黙っていればわからないとはいえ、これはモラルの問題です。きっちりと区分して、後ろめたいことはやめましょう。しかし、「仕事に関係する」と胸を張って言えるなら大丈夫です。

 最後に、経費はあくまで自己判断です。個々の事情、事業の内容によっても判断が変わります。ネットで検索してもその答えは出てこないでしょう(ネットの情報は、むしろ鵜呑みにすると危険です。

 自己判断の基準を磨くとともに大事なのが、きっちり経費にすることです。「仕事に使っていて、経費にしてもいいものを経費にしていない」「ぎりぎりになって時間がないため、経費にし忘れる」「ネットでクレジットカード決済したもの」「個人の口座から引き落とされているため、経費にしていない」など、意外と経費モレは多いので気をつけましょう。