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三谷流構造的やわらか発想法

子どもの発想力・自立心の鍛え方(5)
「仲間」をつくる~対等・仲裁しない・マイナーな趣味・信頼感

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第103講】 2015年1月8日
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「お金が一番大切」と考える高校生たち

 前回の 第102講 子どもの発想力・自立心の鍛え方(4)「貧乏」にする(続)~だから3代目でつぶれる? は、DOL読者にも多数おられるであろうジジババ・オジオバ向けのお正月記事でした。みなさん、お年玉の見直しはされましたか? そして親のみなさん、お年玉の使用額制限などはされましたか?

 月々のお小遣いの数十ヵ月分に相当するお年玉をどうするかで、その子の金銭感覚は決まります。今年ダメでも来年こそは!

 さて先々回・先回と、金融広報中央委員会による2010年度調査、「子どものくらしとお金に関する調査(第2回)」を参考にしました。全国376校から68773名の小中高校生が回答した大規模サーベイです。その第4章「お金についての意識、金融経済の知識、知識と行動等」のデータを並べ直してみたら、不思議な傾向が見つかりました。

 (1)「お金より大事なものがある」、(2)「お金が一番大切」、(3)「お金持ちはかっこいい」の3つの問いに対して、(1)は小学高学年をピークとした「への字カーブ」を、(2)(3)は同じく小学高学年をボトムとした「V字カーブ」を描いているのです。

 たとえば、(2)「お金が一番大切」を見てみましょう。オトナの言葉ではこれを「拝金主義」といいますが、そうした拝金主義者の比率が小学低学年で4人中1人(24%)です。それが小学高学年では9人中1人(11%)にまで激減します。ところがそれが中学生では4人中1人(26%)に戻り、高校生では3人中1人以上(36%)に激増するのです。これはオトナ(4割程度)とほぼ同じ水準です。

 これらの傾向は、2005年度に行われた第1回調査でもほとんど変わりません。これらは世代(出生年コホート)でなく、年代(現年齢)による傾向なのです。

 つまり、日本人の全年代において、小学高学年こそがいつも、もっとも拝金主義から遠く、「お金より大事なもの」を自覚している年代だということになります。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

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